<ダンジョン飯>ミミックの驚きの生態が発覚! ミソはまずくて塩茹でが絶品「一気にミミックが好きになった!」

2024/02/09 19:30 配信

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アニメ「ダンジョン飯」 第6話より(C)九井諒子・KADOKAWA 刊/「ダンジョン飯」製作委員会

過去の黄金城で起こった王の毒殺事件


2つ目の絵は、城外の広場で行われていた宴の場面。先ほどの絵から10数年後のものなのか、ここでライオスはデルガルと名乗る青年に出会う。無礼講で賑やかな宴の場だったが、ライオスが料理を食べようとした瞬間、ワインを飲んだ国王が血を吐いて倒れてしまう。

3つ目の絵はちょうどライオスたちが入り込んだ大食堂の場だろうか。今は王子デルガルの戴冠式が行われていた。どうやら先ほど目撃した事件で王は崩御し、王子が王座を継いだらしい。そんな厳かな場に紛れ込み、「うまい…!!」と宮廷料理のフルコースを堪能するライオス。しかし、満腹になり帰ろうと思った矢先、1人のダークエルフに見咎められ、危うく消し炭にされかける。命からがらに脱出したライオスだったが、結局、絵の中で手に入れた食べ物は外に出れば全て消え、満腹感も消えてしまうという時間を浪費しただけの有様であった。

ただ、ライオスが見た光景は、過去の王国を知る上でとても興味深いものだった。国王は何者に毒殺されたのか。あのダークエルフは何者だったのか。前話でカブルーが口にしていた迷宮の変化というのも気にかかる。迷宮の謎は、ここからの彼らの冒険にどう影響してくるのだろうか。

アニメ「ダンジョン飯」 第6話より(C)九井諒子・KADOKAWA 刊/「ダンジョン飯」製作委員会

見事なオチに繋がるミミックの新解釈


今話ではもう1つ、チルチャックとミミックにまつわるエピソードが語られた。RPGファンにお馴染みのミミックは、宝箱などに擬態して財宝狙いの冒険者を襲う捕食型の魔物だ。鍵開け師の天敵で、チルチャックも駆け出しの頃には何度も失敗して辛酸を飲まされていた。そんなミミックの意外な生態がここで明らかに。

「ミミックはひっくり返すとばたばたして可愛いよ」「ひっくり返すとオスかメスかわかるよ……」と、ミミックに追われるチルチャックの脳裏に、ライオスのどうでもいい雑学が走馬灯のように浮かんでいく。たぶん、魔物が大好きなライオスは興味津々でちょっかいを出してみたのだろう。あまりにもアホな光景が目に浮かぶようだ。

受難を乗り越え、なんとかミミックを仕留めたチルチャック。その正体は巨大なヤシガニのような魔物で、立派な大物だった。たぶんファンタジーものを遡っても、ミミックを箱から引きずり出したのは「ダンジョン飯」が初めてなのではないだろうか。

そして、やっぱり調理されるミミック。カニと同じ甲殻類ということで、塩茹でが抜群にうまいが、ヤドカリ科なのでミソはまずいらしい。最後には宝虫とミミックの関係も明かされて、宝虫が詰まった財宝箱が出来上がる仕組みにつながる見事なオチとなっていた。

このミミックの新解釈は視聴者にも新鮮だったようで、放送後には「魔物生態の作りがホントに上手」「人を捕食するミミックの天敵は宝虫。食物連鎖の考え方が実に上手い」「走るミミックが絶妙に可愛く見えるw「一気にミミックが好きになった!」といった感想が多数集まることに。また、前半エピソードへの注目も多く、「絵画で描かれた風景は今後の伏線かな?」「絵の中にいたエルフは宮廷魔術師か何かな。少年だけどエルフは年齢不詳だ」「宮廷料理と言っても微妙な質素感。時代のリアリティーを感じる」などのコメントが寄せられていた。

アニメ「ダンジョン飯」 第6話より(C)九井諒子・KADOKAWA 刊/「ダンジョン飯」製作委員会