ニヒロは静かに暮らしたいだけ!? 見た目とのギャップにキュン
メイジ市を訪れた静寂なるハルゲント(CV:大塚明夫)は、鎹のヒドウ(CV:岡本信彦)の元を訪れ、自分の部隊の応援派遣を直訴していた。いたずらに戦況をかき回すだけの応援は必要ないと突っぱねるヒドウだったが、次の瞬間、メイジ市が魔具「冷たい星」による奇襲攻撃を受ける。ついに警めのタレンが黄都に対して牙を剥いたのだ。想像を絶する破壊力をもった一撃で、メイジ市は甚大な被害を被り、大混乱に陥る。すぐに兵を出して迎え撃つべきと訴えるハルゲントだったが、そうすればワイバーン軍の餌食だと考えるヒドウは籠城戦を決意。しかしハルゲントはそれでは収まらず、たまらずにひとりで市内へと飛び出すのだった。
ヒドウとハルゲントの会話では、卓越した戦略家で冷静さを保とうとするヒドウと、己のプライドや信念に従おうとするハルゲントが衝突。それぞれのタレントとしては、ヒドウが「将軍級の指揮能力」、ハルゲントが「士官級の指揮能力」と、能力的にはヒドウが上回るのだが、「冷たい星」での奇襲を受けてからその立場が少しづつ逆転していき、最終的にはヒドウがハルゲントの提案を半ば受け入れることになるのが見どころだ。この時のハルゲントは、ワイバーンとの戦いでだけは逃げたことがないという歴戦のプライドと、黄都二十九官として民を守らんとする信念が爆発しており、うだつのあがらない軍人というイメージが強かった彼の新たな一面を見せてくれた。この漢気にはSNS上でも「ハルゲント立派だぜ」、「無能で見栄っ張りですけど、矜持だけは捨ててないんですよなぁ…」と、彼を見直す声も多数交わされていた。またその後、さりげなくハルゲントや民のフォローを命じるヒドウの優しさも光っており、相変わらず気苦労の多さを滲ませていたのもポイントが高い。
ヒドウは緊急回線で濫回凌轢ニヒロ(CV:高橋李依)につなぎ、出撃を命じる。ハルゲントをフォローするため、ワイバーン軍を殲滅するのが目標だ。ニヒロは巨大な蜘蛛型兵器「埋葬のヘルネテン」のコクピットを起動させると、服を脱ぎ一糸まとわぬ姿でそのなかに乗り込む。背中の神経戦をヘルネテンに接続すると、一気に森へと飛び出して「自由はいいなあ」と恍惚の笑みを浮かべるのだった。
最後はニヒロの出撃シーン。ヒドウに協力することの見返りが、人族と同等の権利や黄都の市民権、学園籍であることが判明。ニヒロは戦うことが全ての戦闘狂ではなく、人間としての平穏な暮らしを求める女の子だったことはかなり意外で、このギャップはかなり魅力的だ。さらにその後、あられもない全裸姿を披露すると、「異修羅、やっぱりえっちなアニメでは!?」、「ニヒロ脱いだ! ほんとえっちいなニヒロは」など、「第五話」でのずぶ濡れ姿に続いてまたもやファンを歓喜させた。ニヒロと赤い紙箋のエレア(CV:能登麻美子)のふたりは『異修羅』のお色気担当であることは、これでほぼ確定事項かもしれない。またもうひとつ、ニヒロが操るヘルネテンのデザインと作画にも注目だ。蜘蛛の怖さとメカのカッコよさがちょうど良いところでまとまっていて、コンテナから飛び出して森を疾走する姿は特筆モノで、ゴーレムとはまた違うメカの魅力を感じさせてくれる。
ついに両陣営の戦いの火蓋が切って落とされた「第七話」。すでにソウジロウ、シャルク、ヒグアレ、ニヒロ、クゼが動き出しており、今後の展開が予想できないほどに入り組んできた。ソウジロウとユノは果たして無事なのかも含めて、気になる事だらけだ。さて次回「第八話」は2月13日(水)放送予定。ついに盛大に動き出した物語は、いったいどんな展開を迎えるのか? 期待して待とう。
※朴ロ美のロは、王へんに路
■文/岡本大介
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