若干17歳ながらNY留学を経験、最近ではバトルでも結果を残したり、自身のワークショップを開催するなど、着実にダンサーとして成長しているSORA。ダンスだけでなく、17歳とは思えないほどの落ち着きと大人っぽいクールなルックスから、SNSでは女の子からコメントが殺到することも。そんな多くの可能性を持った彼は、今どんなことを考え、これからどんなダンサーへと成長していくのだろうか?
――ダンスを始めたきっかけは?
「小学1年生のとき、友達に誘われて体験レッスンを受けたのが最初です。」
――初めて受けたレッスンのことは覚えていますか?
「覚えてないけど、楽しくて夢中になって踊っていたのは覚えてますね。もともと目立ちたがり屋で人前に出るのが好きだったので、とにかく楽しかった!」
――最近はバトルにも出ていて結果を残しているけど、初めて出たバトルのことは覚えていますか?
「たしか小学4年生のときで、チームメイトが出るから「一緒に出よう!」と、ソロバトルに出たんです。何がなんだかわからなくて、めちゃくちゃ緊張しましたね。そのバトルには、今でも活躍している同世代のダンサーがたくさん出ていたんですよ。ちなみに、そのときの3位決定戦でKANUに負けました(笑)。」
――バトルは好き?
「実は苦手です(笑)。でも、ショーとは違う楽しさがあるので面白いですね。即興でやるから、自分で踊ってて気持ちが良いときもあるし、ノリきれていないときもあって、そういう自分の素直な部分が出たり、感覚で踊っている感じが楽しい! 練習では出てこなかったような動きができると『やるじゃん、自分!』って思います(笑)。」
――バトルで踊るときに気をつけていることはありますか?
「とりあえず楽しめればいいかな。自分の納得できる踊りができたらさらに良いと思う。バトルはジャッジによって違うし、相手や会場の雰囲気、かかる曲とか自分のコンディションもあるから、なるべく音を素直に感じられるようには意識していますね。」
――憧れのダンサーはいますか?
「akihic☆彡さん、YOSHIEさん(Be Bop Crew、ebony)、YASSさん(零、FRHEB)。昔はJAZZ HIPHOP寄りの踊りをしていて、AKOさん(OH GIRL!)に振付をしてもらっていたんです。そこからジャンル関係なく、いろいろなレッスンを受けて、だんだん自分の好きな踊りがわかってくるようになってからは3人のレッスンだけを受けるようになりました。」
――SORAくんの踊りは流れがキレイですよね。踊るときに意識していることはありますか?
「流れがキレイなのは、きっとakihic☆彡さんの教えが染みついているからかもしれません。ダンスって音ありきのものだから、踊るときは音の雰囲気やイメージを大事にするようにしています。あとは、遠くから観ている人にも細かい動きが見えるように踊ったり、振付を考えるようにしていますね。」
――踊るときの格好にこだわりはありますか?
「ダボっとしていればOK! あとは、基本的に帽子は被っていたい。でも、YOSHIEさんやMEDUSAさん(ebony)に『絶対に帽子を被らない方が良い!』と言われたことがあって、最近は被らずに踊ることもあります。でも、まだまだ慣れないですね(笑)。」
――前回のインタビューで「ダンスに充てる時間がほぼない」と言っていたけど、普段はどんな生活を送っていますか?
「割合で言うと、勉強:6、ダンス:2、遊び:2。レッスンは週に2,3回受けていて、それ以外ではスタジオを借りて友達とセッションして遊んだりもします。」
――ダンスで遊べるって良いですね。同世代のダンサーとはキッズ時代から仲が良いんですか?
「小学生までに知り合ったダンサーの子はずっと仲が良いですね。でも、中学生の頃に違うダンススクールへ通ったり、NYへ留学していたから、仲良くなれるはずだった子と仲良くなるタイミングを逃しちゃって(笑)。でも、帰国してからはお互いに存在を知っていたからすぐに仲良くなりましたね。」
――ようやく仲良くなれた友達と遊びつつも、結構な割合を勉強が占めているのはなぜですか?
「大学へ行きたいんです。大学って自分の知らない分野を学べるじゃないですか。それに、今までダンスしかしてこなかったから、ダンス以外の人と関わりたいし、自分とは違う価値観の人と出会ってみたいんです。」
――大学に行くとまたグッと世界が広がりますね! 美術館にも行っていると言っていたけど、その他にマイブームはありますか?
「・・・勉強(笑)。勉強しかしてないんですよ(笑)。」
――じゃあ、いま興味があることは?
「何か1つは楽器ができるようになりたい! 理想を言えば、ドラムをやりたいです。」
「海外のダンサーを生で見たいし、関わってみたい!」
――今年に入ってから期間限定のワークショップをやっていましたが、実際に教える側の立場になってみてどうでしたか?
「受ける人のレベルが当日までわからないので振付を作っておくのも大変で「どうしようかな?」って悩んじゃいましたね。実際、みんなのレベルがバラバラだったし、教えることに慣れていなかったから最初はすごく戸惑いました。徐々に自分も慣れてきて、受ける人も決まってきてからは、前回やったところができるようになっていたり、上手くなっていく姿を見られてうれしかったです。教えることも楽しいなって実感しましたね。」
――じゃあ、今後も機会があればレッスンをやりたいですか?
「ぜひやりたいです!」
――同世代である10代のダンサーでもレッスンをやっている子は多いですよね。そんな彼らを見てどう思いますか?
「上手いですよね。化物ですよ(笑)。いろいろなジャンルの人がいるし、それぞれ活躍もしていてスゴイと思う。刺激を受けますね。」
――では、同世代でカッコ良いと思うダンサーは?
「TATSUKI(BixBite)です! もちろん、BixBite(TAKUYA、U-KI、TATSUKI)の3人ともカッコ良いけど、TATSUKIは特にマジで上手いし、スキルもあるし、魅せ方も上手い。俺の好きな踊りをしているんです。」
――10代のダンサーのレベルは本当に高くて、海外で結果を残してきているダンサーも多いですよね。やっぱり海外には行きたいと思いますか?
「行きたいです! 普通に行くだけならハワイかな(笑)。でも、ダンスで行くならヨーロッパ、特にフランスは行きたいですね。」
――ヨーロッパのダンサーは日本やアメリカともまた違って良いですよね。
「日本人ってきっちりしているじゃないですか。もちろん、それにはそれの良さがあるんですけど、海外のダンサーはより感覚的な踊りをしているイメージがあるんですよね。日本にもカッコ良いダンサーはたくさんいるけど、海外のダンサーの方がもっと爆発的なことをしているので、そういう踊りを生で見たいし、関わってみたいと思っています。」
――これからの目標を教えてください。
「まずは大学へ行くこと! ダンスに関しては、昔からあって絶対に人の心に届くはずなのに何でこんなに偏っているんだろうって疑問に思っていたんです。そう考えると、ショーやバトルに限らず、舞台やCMとかメディアに興味がありますね。ダンサーとして有名になるなら、今だとバトルに出て結果を残すことだと思うんです。」
――イベントに出たりは?
「もちろんショーを作ってイベントに出ることは、やり続ければ意味があるかもしれないけど、1回だけじゃなかなか次に繋がったりしないんですよね。20歳になれば出られるイベントの幅も広がるから良いかもしれないんですけど、まだ17歳なので・・・。早く20歳になりたいです!」
――では最後に、10年後はどんな人になっていると思いますか?
「ダンスは、プレイヤーとしてまだやっていたいです。あとは、ダンスを軸としてプロデュースとかもしていきたい。大雑把ですけど、例えばダンス関係の会社を立ち上げるとか。それで経営学の本を読んでいるんです。そういう部分では、YOSHIEさんに憧れますね。自分でレッスンをしながらも、現役のプレイヤーとして優勝だってしちゃうし、海外からもゲストやジャッジとして呼ばれたりもする。振付だってしているし、もう神ですよ。別格です!」
(撮影●田村与 取材・文●msk(onelove))
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