錦鯉・長谷川雅紀「自分が売れないのを人のせいに」“過去の過ち”を反省「SAND LAND Project発表会」登壇

お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀と渡辺隆が、3月4日都内で行われた「SAND LAND Project発表会」に、横嶋俊久監督、カプセルコーポレーション・トーキョーの伊能昭夫氏、ゲームプロデューサーの南敬洙氏と共に登壇した。

宣伝隊長・錦鯉の長谷川雅紀はベルゼブブに合わせてピンクのスーツで登場

「SAND LAND」は、「DRAGON BALL」「Dr.スランプ」の生みの親である鳥山明氏の名作短編漫画。ワルだけどピュアな悪魔の王子・ベルゼブブと、正義感溢れる人間の保安官・ラオ、王子に振り回されるお目付け役のシーフたちが冒険を繰り広げるファンタジー作品として人気を誇っている。

「SAND LAND Project」は、その名作「SAND LAND」を多角的に展開するプロジェクトで、2023年夏には同名の劇場映画が、「機動戦士ガンダム」「ラブライブ！」シリーズなど数多くの作品を手がけてきたサンライズ、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのオープニング映像、「ポプテピピック」などで注目されたアニメーションスタジオ神風動画と、ハイクオリティな3DCGアニメーションを得意とするANIMAの3社による制作で公開。鳥山氏ならではの胸アツストーリーとキュートなキャラクター、躍動感溢れるアクションと戦車バトルシーンが話題となった。

今回の発表会では、鳥山氏が「SAND LAND」のその先の展開を考案したことを新情報として発表。「フォレストランド」という新たな国を舞台に、ゲームではプレイヤーが探索できるエリアとして、シリーズ版アニメでは新章の物語として、それぞれ異なる展開で描かれていく。

「SAND LAND Project」の宣伝隊長を務めるのが錦鯉の長谷川と渡辺。長谷川は主人公ベルゼブブに合わせてピンクのスーツとゴーグルを頭に乗せて、「こんにちはー！」といつものあいさつをして登場。ステージ上で、ピンクのベルゼブブとピンクの長谷川の間に立った渡辺は「挟まれた僕が一番恥ずかしい」と苦笑い。

しかし、2人とも昔から鳥山作品の大ファンで、宣伝隊長の活動がうれしくてたまらない様子。長谷川は「世代というか、鳥山先生の作品が好きで、『Dr.スランプ』の頃から『週刊少年ジャンプ』で読んでました」と語り、「天才的な絵のうまさと、ワクワクするところがいいんです」とその魅力をアピール。渡辺も「(鳥山作品に)出てくるおじいちゃんが全部かっこいい。あんなおじいちゃんになりたいなって思わせてくれます」と、キャラの魅力も語った。

錦鯉が「SAND LAND」ベストシーンを発表

映画版「SAND LAND」も見ている錦鯉の2人が名場面を紹介。「胸アツシーン」として、ラオが過去の自分の過ちに気づくシーンを挙げ、長谷川が「これを見て、僕は過去に自分が正しいと思っていたことが、時の流れで『違ったんだな』って。昔、自分が売れないのを人のせいにしてたんです。事務所が悪い！ マネージャーが悪い！ 相方が悪い！ お客さんが悪い！ 今飲んでいる飲み物のせいだ！とか。でも、時がたって自分が悪いと気づきました。何もしてなかった」と反省すると、渡辺は「うん、そうだね」とニッコリ。

鳥山氏考案による新展開「フォレストランド」、そして鳥山氏デザインによる新キャラクター「アン」と「ムニエル」の発表があり、さらにディズニープラス「スター」オリジナルシリーズ「SAND LAND: THE SERIES」が3月20日(水)午後4時から世界独占配信されることが発表されると、長谷川は「すごくない？　世界独占配信なんて言ったことないよ」と大興奮。渡辺も「これはすごいぞ」とワクワク感が隠せない様子。

発表会の最後に、長谷川が「盛りだくさん過ぎて、覚えきれないくらい」と言うと、渡辺から「宣伝隊長だから覚えておかないとダメ」とツッコまれるが、長谷川は「ワクワクが止まらない」とテンションはさらに上昇。渡辺が長谷川のスーツを見ながら、「今年の営業は全てこのピンクのスーツで行きたいと思います」と伝えると、長谷川は「頭が『SAND LAND』」とボケて、「新しいギャグが生まれました」とご満悦。

「SAND LAND: THE SERIES」は、「悪魔の王子編」(第1話〜第6話）と「天使の勇者編」(第7話〜第13話)という構成で、3月20日から配信開始。初回、3月20日は第1話から第7話までを一挙配信し、27日(水)より毎週水曜日に第8話以降を1話ずつ配信していく予定。

◆取材・文＝田中隆信