ウドの言った「マルスの魂が眠る場所」は、旧マルスのメンバー・倉科エリ(大峰ユリホ)の墓だった。それに気づいたゼロはデータが入ったメモリーを手にすることが出来たが、それに國見も気づいていた。またしても國見に行く手を阻まれてしまうが、ゼロは真っ向から勝負を挑む。
同じ頃、渾一らマルスのメンバーが放送室にいることがバレて、警察がやってきた。渾一は校内放送を使って自分たちの無実を訴えた。ゼロと出会って、マルスに関わっていろんな経験をしたことで変われたことも赤裸々に語った。
マルスの活動を涙ながらに伝えるが、SITが突入し、渾一らは連行されそうになる。しかし、寸でのところでそれは回避できた。
それは、ゼロが國見との直接対決に勝ち、エンダーグループの会長・西城(原田美枝子)の協力を得て、会見を通じて無実を証明することが出来たからだった。
サイバーテロは、國見が自作自演でウイルスをばらまいたことが原因だったと明かし、ウイルスを除去したことでスマホの不具合も解消された。
“救世主”になったマルスだったが、ゼロは西城から國見の真の目的を聞かされた。「國見社長があなたを選んだのよ。彼の壮大なプロジェクトは、マルスが(ウイルス除去できる)ゼウスを奪還するまでがそのシナリオ」だと。
「未来は、若者が築くべき」というのが國見の真意だった。マルスを陥れるようなことを行ってきたのも、國見が彼らを成長させようと思い、与えた試練だったのかもしれない。國見は国外に逃亡するが、この混乱に乗じて株取引で大きな儲けを得るなど抜かりはない。
卒業式にゼロの姿はなかった。渾一はウドから“ゼロ”は美島零という名前ではなく、名前も年齢も身分証も全てウドが作った架空の人物だと明かされた。「もしかしたら最初からいなかったのかも」と言われるが、渾一はゼロを信じた。
ゼロと最初に出会った場所にやってきた渾一は、そこでゼロと再会。また新たな物語が始まりを予感させるエンディングとなった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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