森七菜が、4月1日に都内で開催された映画「四月になれば彼女は」の大ヒット御礼!ティーチイン舞台あいさつに登場。佐藤健、長澤まさみ、メガホンをとった山田智和監督と共に、ティーチイン形式で会場の観客からのさまざまな質問に答えた。
映画「四月になれば彼女は」とは
同作は映画プロデューサー、小説家、脚本家、映画監督と幅広く活躍するヒットメーカー・川村元気氏の同名ベストセラー小説を、米津玄師の「Lemon」などミュージックビデオを多数演出してきた山田監督が実写映画化。精神科医の藤代俊(佐藤)のもとに、かつての恋人・伊予田春(森)から手紙が届いたのと同時期に、藤代の婚約者・坂本弥生(長澤)が突然姿を消す。春からの手紙と弥生の失踪、2つの謎はやがてつながっていき、現在と過去、日本と海外が交錯しながら、愛する人を探し求める“四月”が始まる――という心に刺さるラブストーリーだ。
現在22歳の森は、ちょうどこの4月に4年生大学を卒業して新社会人になる人と同世代。少し大人な恋愛が描かれる作品ということで、周囲の反響について「私の周りの人はみんな同世代で、こんな大人な恋愛を経験したことがないって子たちも多いんですけど」とした上で、「『この世代のリアルを見た感じがする』とか『曲も合っている』とか『組み合わせ最高だね』って声も聞きますし、いろんな人がいろんな楽しみ方をしてくれていると思います」と、さまざまな声が集まっていることを明かした。
また、ティーチインのコーナーで、別れと出会いの季節ということにちなみ「印象に残っている出会い」のエピソードを聞かれると、森は「昔、大阪に住んでいたんですけど、(大阪時代の友人が)大阪から東京に就職というか、ちょうど今日が入社の日で、大阪の子だから『東京の道分からへんから送ってくれへん?』って。(送って行った先で)リクルートスーツを着た子たちが一つのホールに集まっていくのを見て、今日という日がみんなにとっての大きな出会いとか、門出の日なんだなってちょっと感動しちゃって。こういう日に舞台あいさつをできたのがすごくうれしかったです」と話し、同世代の門出の日に自分も出演作の舞台あいさつという大きなイベントに参加できたことを喜んだ。
森「この映画を一緒に見られない人とは恋人になれないかも」
さらに、SNSなどで今作は内容的に恋人や恋人候補とは一緒に見に行かないほうがいいという声が上がっていることから、「恋人や好きな人と一緒に見るべきだと思うか」という質問が。
それに対し、森は「私、この映画を一緒に見られない人とは恋人になれないかもしれないですね」と強い口調で主張。続けて「一緒にやって怖いものがある人と、これから生きていくってどういう覚悟なんだろうってすごく思っちゃって(笑)。終わりがあることを覚悟せず一緒にいるなんて、それは不安ですし、不安定ですよね。『ずっと一緒にいよう』なんて言葉だけじゃ確定じゃないですから。こういう映画を見てなお続いている、というのが素晴らしいんじゃないかと」と熱く持論を展開したところでふと我に返り、「ちょっと健さんみたいになっちゃったんですけど…。すごい嫌だ~!(笑)」と、少し前に“恋と愛の違いとは?”という質問に熱く答えたばかりの佐藤をイジると、会場からは大きな笑い声が。
これには佐藤も「俺みたいになったことをすごい嫌だって言ってんの?」と苦笑しながら、「あんまり俺みたいになんないほうがいいかも」と納得した様子で諭し、森は「そうですよね。“ある種”恥ずかしいっていう…」と、山田監督の口癖である“ある種”も慣れた様子で使いこなし、見事にオチをつけていた。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)