この回は、お客さんにとっても“世界最速”完成披露上映会という記念すべき回。完成した映画を見た時の気持ちを聞かれた市原は「もう終わって欲しくなかったです。いつまでもこの世界に入っていたいと。終わって欲しくない…自分が出てるんですけどね(笑)。もう離れたくないと思うほど愛情が詰まっていたりとか、作品と作品を比べるものじゃないですけど、本当にかけがえのない思いがたくさん詰まってるんだなっていうのを改めて感じさせていただきました」と吐露。
この市原の思いに乗るように、MCが「皆さんもまだ続き見たいですよね?」と客席に呼び掛けると、会場からは「見たーい!」という大きな声と拍手が次々と上がった。
老若男女問わず、たくさんの人から作品が愛されていることは市原にも伝わっているようで「街で本当にたくさん声をいただくんです。『おいしい給食見てます』って。この間も、小学校3年生くらいの子かな?『甘利田先生大好きです』って、本当にキラキラした顔で言われたんです。もうその後、一人になった時に涙が止まらなくなるような…役者の醍醐味(だいごみ)ってこういうもんなんだな。この子の笑顔をずっと守り続けていきたいなと腹から思ったんで。これからもお声がある限り、その感情が整う限りシリーズを続けていこうと」と決意を語った。
その思いに綾部監督も「皆さまが求めてくれる限りは、また立ち上がるというのも考えようかなと思います」と答え、客席からは拍手が挙がった。
また、「Season3」から「おいしい給食」シリーズに出演している大原。市原への思いもひとしおのようで「市原さんと今回、初めて共演させていただいたんですけど、ご一緒させてもらった時間は財産ですね」と明かすとともに「『Season3』から参加させてもらう身なので、ちょっとシーンのご相談とかをさせていただいたこともあったんですけど『優乃ちゃんのやりたいようにやっていいよ』といつも広い心で受け止めてくださったので、私も甘えて取り組ませていただいてました。感謝してます」と思いを伝えた。
イベント終盤には、出演者が“理想の給食メニュー”を披露し合う場面も。市原は「『Season1』の時から変わらず“きな粉パン”です。もう好き過ぎて」と変わらない愛を告白。また、大原・六平・小堺がそろって「揚げパン」を挙げる中、栄信はまさかの「バーベキュー」と回答。
この回答の理由には舞台裏でのやり取りがあったようだが、機転を利かせた栄信は「自分が食べたい物というよりも、校庭とかでみんなでバーベキューとかしたりする時間があったらいいなって思っただけなんですよ?」と夢を語った。また、いとうと石黒はそろって「ソフト麺」をチョイス。
また、田澤は「つけ麺」、綾部監督は「カレーライス」と回答し、出演者それぞれの個性がのぞくトークを繰り広げた。
イベント最後に市原は「続編を作るにあたってその存在意義というものを探しましたが、甘利田先生がどうなるべきか、どう変化するべきか、どう進化・成長していくかを考えた時にいつまでもかわらない甘利田でいることが答えでした。『Season1』からメッセージは変わりません。どんなに滑稽な姿を見せても、笑われても、好きなものを好きと胸を張って人生を謳歌(おうか)する。毎日毎日、子供に対して負けたら『負けだぁ』と素直に認めて、それでもなお明日、一生懸命楽しもうというそんな甘利田先生を見ていただいて、ぜひ皆さんにも人生を楽しんでいただきたい」と熱い思いを語った。