映画「彼岸島」が1月9日に公開初日を迎え、同日、出演者の石黒英雄、渡辺大、弓削智久、水川あさみ、山本耕史が都内の劇場で舞台あいさつを行った。
本作は、単行本の売上累計が420万部を超える人気コミックを日韓合作で映画化したもの。行方不明の兄・篤(渡辺)を捜すため彼岸島を訪れた高校生の明(石黒)が、吸血鬼と化した島の住人たちと壮絶な戦いを繰り広げる。監督は「火山高」('01年)のキム・テギュン。
主演の石黒は「まだまだ未熟な自分が日韓合作という大きな作品にかかわらせていただき、本当に光栄です。公開まで時間がかかったこともあり、思い入れの強い作品になりました」と感慨深げにコメント。撮影は八丈島で行われ、「島では魚料理ばかりだったんですけど、一度、ハンバーガーが80個ぐらい差し入れされたんです。自分のシーンが終わっていざ食べようと思ったら、1個も残っていませんでした」とほかのキャストに対する恨みを告白。渡辺は「それは僕らじゃなくて、あの太ったキャスト(半田晶也)の仕業だよ。彼がポケットというポケットにハンバーガーを詰め込んでいるのを見たから間違いない」と暴露した。
吸血鬼たちの親玉・雅役を演じた山本は「あまりにも浮世離れした役だったので、自分じゃないみたいで楽しかったですね。メークと衣装の準備だけで2時間ぐらいかかっていたんですけど、水川さんとのベッドシーンがあったおかげで救われました」とコメント。美女・冷役の水川は「山本さんが美し過ぎたので、一緒に画面に映るのが本当に嫌でした。ベッドシーンを喜んでいただけて何よりですが、あの場面でもどっちが女性か分からないぐらい雅が美しかったんですよ。それもちょっと」と苦笑いした。
公開翌日が石黒の21回目の誕生日だったため、サプライズ企画としてステージにバースデーケーキが登場し、共演者と観客が「ハッピーバースデー」を合唱して祝福。石黒は「毎年、家で独りぼっちの誕生日を過ごすことが多いので、本当に幸せです」と満面の笑みを浮かべながら、ローソクの炎を吹き消していた。
新宿バルト9ほかにて全国公開中