――おいしさにこだわっている「サントリー生ビール」にちなんで、井上一家の「こだわり」をお聞かせください。
尚弥選手:井上家としては分かりませんが、僕自身はこだわりがないのがいいところだなと思います(笑)。本当にそうなんですよ。こだわりというものがそんなになくて。
拓真選手:でも、お父さんはあるかもしれない。
尚弥選手:お父さんはあるだろうね、こだわり。
真吾トレーナー:個人ならありますね。サントリーさんのウイスキーのコレクターで、いろいろ揃えて飾ってあるんですけど、それを見ながらビールを飲んだり、ハイボールを飲んだりしています。
――ボクシングに限らず真吾トレーナーのこだわりはありますか?
真吾トレーナー:自分でやろうと決めたことはやり通したいよね、というのはあります。
尚弥選手:父のそういうこだわりは、自分がボクシングを始めた時からすごく感じていることで、僕も同じ思いを強く持っています。
拓真選手:父から、言ったことは責任持ってやれよ、ということはずっと言われてきたので、それはボクシングにもつながっていると思います。
真吾トレーナー:そこはやっぱりこだわらないと、今の結果とかポジションはないと思います。
――日々ストイックな生活を送るイメージが強い皆さんは、普段どんなことでご自身をねぎらったり、癒やされていたりするのでしょうか?
拓真選手:疲れた時や癒されたい時は、友達と温泉に行きます。
真吾トレーナー:やっぱりサントリーさんのウイスキーを見ながら飲んでいる時は癒されますね。
尚弥選手:じゃあ、次はウイスキーのCMに出よう(笑)。
真吾トレーナー:(笑)。仕事でも練習でも、一日やることをしっかりやって、それが終わって家でビールをガッと飲む時は癒やされますね。
尚弥選手:癒やしは何だろうなぁ…。本当にこれというものが、今は見当たりません。日々ストイックというイメージも、自分にとってボクシングは、自分を追い詰めて、何か癒やしに繋げるというものではないので。逆に、サンドバックを打っている時とか、癒やされちゃいますけどね。
――試合の後の癒やしについてはいかがですか?
尚弥選手:試合に勝って、チームや関係者がホッとしている顔は、自分の中ですごく癒やしに繋がるというか。最高の瞬間だと思います。
――お父様が喜んでいる顔を見るのが最高の瞬間だと。
尚弥選手:それが一番ですね。
真吾トレーナー:嬉しいですよね。
――「サントリー生ビール」は4月に発売1周年を迎えますが、この一年で起きた変化や印象的な出来事をお聞かせください。
尚弥選手:この一年は自分としてもすごく大事な年だったというか。階級を変えた中で、自分が納得する結果を今は出せているので、改めて考えても、次に繋がる年だったなと強く思います。
拓真選手:自分が世界を取ったのが、ちょうど去年の4月で、それから初防衛に成功したこの一年は、新しい自分を少しでも見せられたのかなという変化はありますね。
真吾トレーナー:尚弥が統一戦をしっかりクリアして、拓真が世界チャンピオンに返り咲いて、初防衛に成功したことです。それに尽きますね。