鬼密度で魅せたワンパン粉砕シーン
大きなハイライトとなったのは、本獣と怪獣8号に変身したカフカとの対決シーン。対決といっても、勝負はまたしてもワンパンの決着だった。復活した本獣のフォルティチュード(怪獣の強さを示す強度)は6.4。これだけでも防衛隊が一個中隊で処理するレベルらしいが、怪獣8号のフォルティチュードはそれを遥かに上回る9.8。歴史に残る大怪獣だと判明した。そして、その力がどれほどのものなのかは次の一瞬で明らかになる。
本獣の拳と怪獣8号の拳が激突すると、わずかな拮抗のあとに衝撃の波が本獣の体を木っ端微塵に吹き飛ばす。足の固定、肘のブーストを経て、怪獣8号の体にみなぎるパワー、衝撃のすさまじさが強烈なインパクトを残したこの数秒は、「またしてもワンパン決着、サイタマかよ!」「痛快のワンパンKO」「テンションぶち上り!」など、視聴者からどよめきが上る場面となっていた。
ちなみに周知のとおり、本作の制作は「攻殻機動隊」シリーズ、「銀河英雄伝説 Die Neue These」シリーズなどハイクオリティー作品で名を馳せるProduction I.Gで、そこにモンスターデザイン&ワークとして「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」を手掛けるスタジオカラーが加わっている。このタッグならバトルシーンの作画が抜きん出ているのは当然だが、スロー再生で見ると今回のワンパンシーンは一層すさまじいことになっているのがよく分かる。原画、動画、エフェクト処理が鬼の密度になっているので、興味がある方はじっくり見てみるといいだろう。
謎と波乱に満ちた王道展開。カフカの今後は?
物語としては、謎と波乱に満ちた展開だった第4話。まず、人の言葉をしゃべる知能を持った怪獣の登場だ。カフカのように怪獣に寄生された存在なのか、それとも別の形で生まれた怪獣なのか。どんな目的で選抜試験に現れたのかも不明だが、人間社会に溶け込んでいる危険な存在であることはたしかだろう。公式サイトでは「怪獣9号」と紹介されており、怪獣8号に続く識別怪獣になるようだ。
また、キコルの前で怪獣に変身してしまったカフカの今後も気になるところ。今回キコルはカフカの秘密を口外しないでくれたが、市川レノ(CV.加藤渉)が確信しているように、カフカは誰かを守るためなら人前での変身も辞さないだろう。薄氷を踏むようなカフカの運命はどう進んでいくのか。放送終了後、SNSには「めちゃ面白くなってきましたよ!」「王道展開だけどそれがいい」「ラストの引きもうまくて続きが気になりすぎる」など、燃える展開に引き込まれる視聴者の感想が多数寄せられている。
■文/鈴木康道
▼ABEMAで「怪獣8号」を見る
https://abema.tv/video/title/19-190
▼Disney+で「怪獣8号」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/kaiju-no-8
▼FODで「怪獣8号」を見る
https://fod.fujitv.co.jp/title/90pe/
▼Leminoで「怪獣8号」を見る
「怪獣8号」視聴ページ
▼TVerで「怪獣8号」を見る
https://tver.jp/series/sretn9nlgd