'09年12月28日〜31日の4日間にわたって、千葉・幕張メッセ国際展示場で国内最大規模の年越しロック・フェスティバル「COUNTDOWN JAPAN 09/10」が開催された。会場は4つのステージとDJブースからなり、計160組以上のアーティストが出演、4日間で過去最高の約13万人の観客を動員した。
1日目、メーンの「EARTH STAGE」には、テクノポップ・ユニットのPerfumeが登場した。グリーンのレーザー光線の中から姿を現すと、「I still love U」「Dream Fighter」などのヒット曲をキレのあるダンスと共に披露。MCでは、熱気に包まれたフロアを眺めたあ〜ちゃんが「まだお昼だっていうのに、みんな気がおかしくなっとるね！」と叫ぶ一幕も。ラストは「チョコレイト・ディスコ」「ポリリズム」と人気のナンバーを連発し、大歓声が巻き起こった。
2日目の「EARTH STAGE」に出演したのは、黒いベストとハットで衣装をそろえたRIP SLYME。最初から新曲「星に願いを」で飛ばすと、「Hot chocolate」「楽園ベイベー」とアップテンポなナンバーを続けた。中盤、RYO-Zが「COUNTDOWN JAPANですから、カウントダウンの練習でもどうですか？」とファンと一緒にカウントダウンを開始。最後の0で「GALAXY」が始まり、さらに会場はヒートアップした。
3日目には、満員の「EARTH STAGE」に東京事変が現れた。ボーカル・椎名林檎は、「OSCA」「FOUL」では拡声器を使って歌い、「我慢」ではギターを演奏。ドラムの刃田綴色が「新曲やります」と言うと、2月24日（水）発売のニューアルバム『スポーツ』に収録の「勝ち戦」を披露した。最後までMCもなくひたすら歌い続けた林檎は、「ありがとーう！」と一言ファンに向かって叫び、去って行った。
そして最終日、年越しの瞬間の「EARTH STAGE」はSuperflyのアクト。1曲目の「マニフェスト」からパワフルな歌声を響かせた。「愛をこめて花束を」では、ピアノのイントロが流れると観客からひときわ大きな歓声が上がり、その後も「How Do I Survive？」「Hi-Five」とロック・ナンバーを畳み掛けた。そして、カウントダウンの「0」で2010年になった瞬間、ステージ上では火の玉が吹き出し、会場には銀テープが舞った。初のカウントダウンを務めた越智志帆は「みんな、2010年も最高の年にしてねー！ 今年もよろしく！」と笑顔で叫んだ。
一方、'09年12月24日にメンバーの志村正彦が急逝し、12月30日の出演がキャンセルとなったフジファブリック。メンバーの意向により、当日、ステージには楽器がセッティングされ、中央のマイクスタンドには志村を象徴するようにハットが掛けられた。そして、実際に演奏する予定だったセットリストの曲順で過去のライブ映像が流れ、照明も当日のプログラム通りに演出された。
また、志村と親交のあったアーティストたちが、自分のステージでフジファブリックの曲を演奏するシーンも見られた。奥田民生は、ソロの“奥田民生ひとり股旅”として立った「GALAXY STAGE」で、フジファブリックの名曲「茜色の夕日」をギター1本で披露。曲の終盤では言葉に詰まり、涙をこらえ「フジファブリック！」と一言絞り出してステージを去った。ダイノジはDJブースで「銀河」を流し、TRICERATOPSは、和田唱が「シムシム、聴いててくれ」とつぶやいた後、「陽炎」を演奏した。さらに氣志團は、綾小路翔が志村とかつてアルバイト先が一緒だったことを明かした。「昔、あいつが悩んでいる時期があって、『山梨帰る』とか言ってたんだ。帰るんだったらその曲くれ、って言ったんだけど、そしたら帰るのやめてた。今から勝手にその曲もらうわ」と話し終えた後、静まり返った観客を前に「茜色の夕日」を熱唱した。
なお、この模様はWOWOWで2月9日（火）〜12日（金）に4夜連続で放送される。また、2月17日（水）からは、アーティストごとの楽曲やパフォーマンスをまとめた「COUNTDOWN JAPAN 09/10 アーティスト特集」がスタートする。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
2月9日（火）〜11日（木・祝） 夜2:10-5:10 WOWOW（WOWOW2、3も）で放送
2月12日（金） 夜1:20-4:20 WOWOW（WOWOW2、3も）で放送
「COUNTDOWN JAPAN 09/10 アーティスト特集」
2月17日（水）スタート 毎週水、木曜 夜2:25〜ほか WOWOW（WOWOW2、3も）で放送
