コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、兎乃心さんが描く『神と共に不老不死のメスガキがクズな大人に復讐する話』(ガンガンJOKERにて連載中の『ごっどくん』より)をピックアップ。
兎乃心さんが2024年5月22日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.2万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、兎乃心さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
9歳の少女が神の力を借りて大人たちに復讐していく…
主人公は子役で活躍する福音 莉々杏(ふくね りりあん)・9歳。ある日初めてのCM撮影中に、CM監督から撮影している高所でもっとカメラに近づくように、と指示される。他のスタッフが危ないと言うのも聞かず「いいからっ やれ!」と言う監督に、莉々杏は指示された通りにする。その結果、高所から落ちてしまう。落ちている途中、幼いころから母親を含む大人たちが最低であったことを思い出す莉々杏。間違いだらけのこの世界で、戦うことを決めていた彼女は、こんなところで終われない、と思いながら地面に落下した。
すると突然、莉々杏の目の前に奇妙な生き物が現れ「キミが私を呼んだ」と言った。そして神だと名乗るその生き物が、落ちて死んでしまった莉々杏を助けたというのだった。見た目がぬいぐるみのような神を信じきれない莉々杏だったが、落ちた直後の怪我だらけの体に戻されたことから、これが夢ではないことを知る。そして強い復讐心を持っている莉々杏を神は子供のまま不死の体にしたのだった。
その後、高所から落下して休んでいる莉々杏の部屋にCM監督がやってくる。彼は莉々杏の写真を撮り始め、さらに服を脱ぎ始めたため、莉々杏は「そんなに子どもが好きなら子どもになっちゃえよ」と神に力を借り、監督を大人の姿のまま子どもに変えてしまった。そして、自分を不幸にした人たちをみんな子どもにしちゃおう、と「ごっどくん」と呼ぶことにした神に宣言するのだった。
作品を読んだ読者からは、「この漫画怖い」「表情や発想が最高」「この子がどんな最後迎えるのか見たい」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・兎乃心さん「自分の中ではかなり挑戦した作品」
――『ごっどくん』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
趣味でうさぎのぬいぐるみを作りまくっていたことを担当さんに話したところ、漫画にマスコットキャラクターを出すのはどうかという話になったのがきっかけでした。
「ドラえもん」や「タコピーの原罪」のような少年少女とマスコットキャラクターのイメージが「ごっどくん」の根幹にあります。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
りりあんの考えを子供らしくわがままな発想にさせることを重視しています。
またごっどくんとりりあんの心の距離感はいつも大切にしたいと思っています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
りりあんが悪い大人を粛清するシーンは生き生きとした笑顔が描けるのでお気に入りです!
特に第4節目のりりあんが安曇先生を圧倒し「全世界80億人の人間たちの神さまになるのっ!」と言い放つシーンは子供のようなとびきりの笑顔と無邪気さを描けてよかったなと思います。
――読者からは「表情や発想が最高」「ゾクゾクする」「えぐいおもろい」など多くの反響が寄せられています。こういった反響をどう感じておられますか?
初めて頂ける感想ばかりで新鮮でとても嬉しいです!
強く歪んだ感情を今まで描いてこなかったため自分の中ではかなり挑戦した作品なので、こう思ってもらえたらいいなという感想を頂けた時はとても嬉しい気持ちになりました。
表情は毎回新しい引き出しを開けるような気持ちで今まで描いたことのない表情を描くことを大事にしています!
――兎乃心さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
たくさんの読者の方に熱望して頂ける漫画を描きたいです!
アニメ化が漫画家人生の中でいつかは叶えたい大きな夢です。それと自分の作品のキャラのフィギュアやグッズで部屋を埋め尽くしたいです!
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも応援してくださりありがとうございます!りりあんとごっどくんの今後を楽しみにして頂けたら嬉しいです!
『ごっどくん』を読む
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『ごっどくん』