VS最凶殺人鬼、無敵の美人コンビ、型破りなやり手弁護士…“頼もしい主人公”が魅力 この夏見たい海外ドラマ3選

2024/08/09 12:00 配信

ドラマ コラム

「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所 シーズン1」よりメインビジュアル©Warner Bros. Entertainment Inc.

オスカー女優キャシー・ベイツ主演、人情味あふれるリーガルドラマ「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所」


1990年公開の映画「ミザリー」でアカデミー賞・主演女優賞を受賞したキャシー・ベイツが、信念を貫く型破りなやり手弁護士に扮する、ハートフルなリーガル・コメディ。

特許法専門の弁護士、ハリーことハリエット・コーン(キャシー・ベイツ)は、大手の法律事務所を解雇されたのをきっかけに、第2の人生を始めるべく、シンシナティで自ら事務所を構えることに。そこは治安が悪い土地で、舞い込んでくるのは一筋縄ではいかない案件が多いが、ハリーは自分の考えを曲げることなく、常に真っ向から勝負に挑み、わが道を突き進んでいく。

ハリーを取り巻く登場人物たちも、個性的な面々ばかりで面白い。若手弁護士アダム(ネイト・コードリー)は、うっかり車でハリーをはねるし、ハリーが事務所を構えたのは倒産した靴屋が入っていたテナントだが、ハリーのアシスタントだったジェナ(ブリタニー・スノウ)が押しかけてきて、残されていた靴を販売するし、自殺しようとしてハリーの上に落ちた学生マルコム(アムル・アミーン)は、ハリーのおかげで立ち直り、事務所で働くことになる。ちなみに、ハリーは車にはねられても、上から落ちてきた人の下敷きになっても無事だというのが最高だ。

弁護士としての活躍も目覚ましく、ハリーの評判を聞きつけて、どんどん依頼人が集まってくるのが、見ていて心が温まる。そんなハリーを、キャシーは秀逸な演技力で体現。彼女が好演するハリーの事務所を、思わず訪れてみたくなるような、とても魅力的なドラマとなっている。

「アリー my Love」でエミー賞を受賞したデヴィッド・E・ケリーが、本作の企画・製作総指揮を担当。リーガルドラマであり、コメディでもある「アリー my Love」を大成功させた彼が、同じジャンルの「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所」を世に送り出し、今回はどっしり構えた頼りがいのある主人公ハリーの人情味あふれるストーリーで、視聴者を魅了。マシンガントークを繰り広げるハリーの吹替を、ベテラン声優の小宮和枝(「ER 緊急救命室」ケリー・ウィーバーの声でもお馴染み)が担当。字幕を目で追うことなく、情報量の多いセリフを日本語版で堪能してみてほしい。

いずれも主人公たちが魅力的で、演じるキャストが安定感抜群の演技派俳優ばかりの3作。「女性チャンネル♪LaLa TV」では今回取り上げた作品を8月から放送を開始する。暑い夏、頼もしい主人公が活躍する海外ドラマにハマって、気分を上げてはいかがだろうか。

「ハリーズ・ロー 裏通り法律事務所 シーズン2」より©Warner Bros. Entertainment Inc.


※朴ロ美のロは、正しくは王へんに路

◆文=清水久美子