「ドラマ好きが高じて女優を目指した」広末涼子のこれまでとこれから

2017/09/13 06:00 配信

ドラマ

週刊ザテレビジョン創刊35周年企画として、本誌を彩ってきたテレビスターたちがテレビとの思い出を語るスペシャル連載がスタート。第1弾は、'95年にCMで鮮烈なデビューを果たし、以来、22年で60本以上のドラマ作品に出演した広末涼子。'97年4月には「MajiでKoiする5秒前」でCDデビューし、同年7月には、反町隆史&竹野内豊がW主演し、大ブームを起こした人気ドラマ「ビーチボーイズ」(フジ系)にも出演。“ヒロスエ”の名は全国に知れ渡った。今でも、女優として活躍し続けている彼女の原点は、デビュー前に見ていた'80~'90年代のドラマだという。

ドラマ好きが高じて女優を目指した幼少期

「故郷の高知で過ごした小学生のころはすごいテレビっ子で、毎週月曜に何が放送されて、火曜には何がというのを全て把握していました。でも、まだ高知の民放局は2つしかなく、TBSとフジテレビの番組を一つの局がやっていたりして、編成がバラバラだったんですよね。『笑っていいとも!』(フジ系)を夕方に放送していたくらいですから(笑)。だから、放送されないドラマもあり、それをわざわざ首都圏にいる親戚にビデオに録画して送ってもらっていました。それほどドラマが好きだったんです。中山美穂さん主演の『ママはアイドル!』とか、田村正和さんの『パパはニュースキャスター』(共に'87年TBS系)などを夢中で見ているうちに、『自分もブラウン管の中に入りたい、女優さんになりたい!』という意志が固まりました」

中学生のとき、第1回クレアラシル「ぴかぴかフェイスコンテスト」でグランプリを受賞。東京の高校に進学すると、夢がかない、“ブラウン管の中の人”として活躍し始める。

「ただ、高校時代は学業優先で、放課後しかお仕事ができなかったんです。すると自然に役柄も限られてしまう。そんな中、夏休みに撮影した『ビーチボーイズ』は、初めてレギュラーで出演させてもらったドラマで、演技の基本を学んだという意味でも、自分にとってすごく大きい作品です。初めて『お芝居って言うけれど、芝居じゃないんだな』と感じることができたというか…」

演じたのは、広海(反町)と海都(竹野内)が一夏を過ごすことになった民宿の看板娘・真琴。離婚した母親と離れ、祖父に預けられていた彼女だが、頼りにしていた祖父が倒れてしまう。その繊細な演技は、鮮烈な印象を残し、絶賛された。

「撮影が3カ月みっちりあって、自分と真琴がすごくリンクしたんです。泣く場面では、『泣かなきゃいけない』と思ってやるわけではなく、自然に涙が止まらなくなった。ただ、それがリハーサルだったんです。いざ本番ではすっきりしちゃって、さっきの感情が帰ってこない(笑)。それで初めて感情をコントロールしなきゃいけないということを学びました。ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演女優賞もいただいて、うれしかったのですが、『月9に出てすごい!』と言われるのは、あまり実感がなかったです。何しろ、高知では放送枠というのがなかったので」

続く'98年には、野島伸司が脚本を手掛けた「聖者の行進」(TBS系)、「世紀末の詩」(日本テレビ系)に出演し、'99年には野島の書いた「リップスティック」(フジ系)でヒロイン役に。少年鑑別所に入っている孤独な少女・藍を演じた。

「野島さんの台本は難解でした。独特の世界観で、でもやっぱり野島さんにしか書けないものがあると思います。当時の私がそれを本当に理解できていたかというと、自信がなくて、とにかく、私にとっては大きな挑戦でした。また、藍が私とは全然違うキャラクターだったんです。藍は独特の価値観を持っていて、三上博史さんが演じた教官の有明に対する執着心もすごく強い。なりきれているか不安で、野島さんが撮影現場にいらしたときに、『私の藍は大丈夫ですか?』と聞いたら、『え、何が?あなたは藍じゃないの?』という反応だったので、そう言われるということは成立しているのかなと、少しホッとしました」

「とにかく走り抜けていた」という多忙過ぎる10代を経て… (2/2)

ひろすえ・りょうこ='80年7月18日生まれ、高知県出身。O型。「鉄道員 ぽっぽや」('99年)など映画にも多数出演し、「秘密」('99年)、「おくりびと」('08年)、「ゼロの焦点」('10年)など3作品で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞

映画「ミックス。」
10月21日(土)公開
監督=石川淳一/脚本=古沢良太/出演=新垣結衣、瑛太、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、佐野勇斗、森崎博之/蒼井優、真木よう子/吉田鋼太郎 生瀬勝久/田中美佐子、遠藤憲一、小日向文世ほか
「公式サイトへ」
人気脚本家・古沢良太のオリジナル。卓球の男女混合ダブルス(=ミックス)を通じて巻き起こる人間模様を描く。広末は、主人公の多満子(新垣結衣)と萩原(瑛太)が所属する卓球クラブで姉貴的存在の弥生を演じる

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