<マウンテンドクター>ドラマPが絶賛する杉野遥亮と向井康二の迫真の演技「本当に素晴らしかった」

「マウンテンドクター」第8話より(C)カンテレ

印象的だったシーンは「2度と見られないんじゃないかと思えるもの」


――ここまでで印象に残ってるシーンを挙げるとしたら?

この第8話の歩と真吾のやり取り、冒頭にお話した第1話の唐松岳、そして第5話の最後で宇田(蛍雪次朗)が亡くなったシーンですね。宇田は歩にとって山岳診療科の最初の患者さんで、思い入れもあるし関係性もできていた。彼の死を自分の判断ミスのせいじゃないかと悔やむことになるのですが、宇田が山小屋から運ばれてからの一連の杉野くんのお芝居は、2度と見られないんじゃないかと思えるものでした。大切な人を亡くしたくないという気迫がすごくて、印象に残っています。だからそのお芝居をしっかりと映像として仕上げて、視聴者にお届けできないとダメだなとこちら側が思いました。

――ここから最終回までの見どころを教えてください。

宮本歩という若い山岳医と、江森岳人というベテランの山岳医。相容れず反発するところがある2人だけれど、行きつくところは一緒なんです。ずっと見てくださってた方にとっては、「2人はマインドは違うけれど、ある点に対しては認め合って人を救おうと奮闘しているんだな」と思っていただけるはずだし、そこが、心温まる要素になるんじゃないでしょうか。そんな中、ここから歩にも江森先生にもMMTにもそれぞれの困難が待ち受けます。

――えっ、そうなんですか!

歩と江森先生の関係性がどのような最期を迎えるのかも楽しみにしていただきたいですね。

――江森先生に温かな心が取り戻されることを期待しています。

はい。しっかりと素敵な江森先生になっていくと思いますのでご期待ください。

◆取材・文=坂本ゆかり