比嘉愛未×西野恵未 主演、ひとりのキッチンから始まるふたりの幸せ物語…「作りたい女と食べたい女」の見どころ

2024/08/31 10:00 配信

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「作りたい女と食べたい女」ほか“グルメと旅”にまつわる番組が続々登場!(C) NHK MMJ

いよいよ9月、“食欲の秋”の到来だ。「女性チャンネル♪LaLa TV」と「旅チャンネル」が展開する“グルメと旅”特集にも、目と心で“おいしい”と“楽しい”を味わうラインアップがそろった。その中から、CS初放送の癒やし系“飯テロ”ドラマ「作りたい女と食べたい女」に注目する。

癒やしの“飯テロ”ドラマ「作りたい女と食べたい女」


「作りたい女と食べたい女」は、料理を“作る”ことが好きな女性・野本さんと、“食べる”ことが好きな女性・春日さんの日常を通して、女性を取り巻く現実や葛藤、2人の間で育まれる恋愛を描く物語。SNSでも「つくたべ」と呼ばれ人気のゆざきさかおみ氏による同名コミックをドラマ化したものだ。

料理が大好きだが、ひとり暮らしで少食のため「もっとたくさん作りたい!」と切望する野本さんはある日、職場でのストレスから、食べきれない量の料理を作ってしまう。そこで、同じマンションに住む女性・春日さんに思い切って声をかけてみようと思い立つ。以前エレベーターで見かけた春日さんは、大量の食べ物を持ち「一人で食べます」と言っていたのだ――。

料理のSNSアカウントを持つほどの料理好き・野本さんを演じるのは、朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」(2007年)、「なつぞら」(2019年、ともにNHK総合ほか)の比嘉愛未。「おいしいものをたくさん作って、“おいしい”って食べてもらいたい」という思いを抱えながらも、なかなかその願いがかなわずウズウズする野本さんをキュートに演じている。

「作りたい女と食べたい女」より(C) NHK MMJ


そんな野本さんの“救世主”・春日さんを、オーディションを経て今回がドラマ初出演となったミュージシャン・にしのえみこと西野恵未が演じている。野本さんの作ったデカ盛り料理をぺろりとたいらげ、“作るよろこび”を思う存分に味わわせてくれる春日さん。演技の粋を超えた西野の食べっぷりは、野本さんでなくとも見とれてしまうほど爽快だ。

誰かと“おいしい”をい言い合いながら食べる姿にほっこり


そんな2人が料理を介して絆を深めていく様子が、優しい視点で描かれていく。

毎回きちんと手を合わせ「いただきます」と言ってから食べ始める春日さん。口数は少ないけれど、「おいしいですね」の一言と、なによりその豪快な食べっぷりに“食べるよろこび”があふれている。そして、そんな春日さんの食べっぷりに時間を忘れて見とれてしまう野本さん。「おいしいですね」「はい!」というなにげないやり取りに「誰かと“おいしい”を言い合いながら食べるよろこび」が詰まっている。食べることで満たされる、おなかと心。食べることは、心の栄養でもあるのだ。

登場する料理も、おいしそうなものばかり。ルーロー飯の餡のぐつぐつ感、みそ焼きおにぎりの香ばしさ。餃子がジュージュー焼ける音に、よく冷えたかぼちゃプリンののど越し感…。画面を通しておいしそうなにおいまで漂ってきそうだ。

そんな日々を過ごすうち、2人の関係に少しずつ変化が現れる。豪快な食べっぷりの春日さんと過ごす中で野本さんの心に芽生える、ある思い。ピュアで思いやりにあふれた2人の関係性にほっと癒やされる作品だ。

「作りたい女と食べたい女」より(C) NHK MMJ