出演最新作の映画「Cloud クラウド」では、菅田演じる“転売ヤー”の主人公・吉井に雇われたアルバイトの青年・佐野を演じる奥平。同作は「第81回ヴェネチア国際映画祭」アウト・オブ・コンペ部門に選出され、ワールドプレミア上映は現地時間夜11:45からのミッドナイト上映にもかかわらず1032席が満席となり、上映後にはスタンディングオベーションが巻き起こったという。黒沢清監督の人気、菅田の演技力もそうだが、脇を固める奥平らの好演もあってこそだろう。
先日のジャパンプレミアでは「正直、最初はバキバキに緊張していました(笑)。僕がクランクインして3日目くらいに最後のシーンの撮影があったんですけど、緊張し過ぎて、撮影が終わった後に録音部さんから『心臓バクバクだったね』と言われるくらいでした」と振り返るなど、まだまだ初々しい面も持ち合わせている奥平。自身のInstagramでつづる“日記”も個性があり、彼の魅力が詰まっている。
先輩や同世代だけでなく、後輩俳優たちとの共演を経て経験値を積み重ね、今後長きにわたって映画、ドラマ、そして舞台に欠かせない存在として人々の心を動かし続けるはずだ。
◆文=森井夏月
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