<海のはじまり>最終話を前に村瀬Pが名シーンや脚本・演出のこだわりを語る「素晴らしいシーンに辿り着けた」

「海のはじまり」より(C)フジテレビ

最終回は「暗く重いラストじゃない」


夏と弥生の別れを描き、大きな反響を呼んだ第9話は、村瀬Pの「一番好きな脚本」だと言う。「第6話も本当に好きな脚本で、弥生がノートに書いたメッセージが水季に伝わり繋がっていく…あのアイデアを生方さんから聞いた時は、衝撃が走りました。第6話もそうでしたが、第9話も本当に好きな回です。駅のホームでの夏と弥生の別れのシーンは、個人的に大好きなシーンです。『3人でいたい』夏と、『2人でいたかった』弥生。その2人を丁寧に描いてきたからこそ、あの素晴らしいシーンに辿り着けたと思っています」と語る。

そして、本作は全12話の放送となる。「最近のドラマでは珍しい長さです。長い時間をかけることができたので、第6話くらいまで時間をかけて、登場人物を丁寧に描くことができたと思っていますし、最後の第12話でちゃんと物語が完結するように作っています。このドラマにはいろんなテーマがありますが、『人はいつどのように“父”になり、いつどのように“母”となるのか』というキャッチフレーズや、ポスターに書かれている『選べなかった“つながり”は、まだ途切れていない』。これも生方さんが書いているのですが、本編を見るとあのこともこのことも全部そうだったんだなって感じると思います。これがどういうゴールに繋がっていくか、見事に物語が出来ているので、ぜひ最後まで見届けてほしいなと思っています。暗く重いラストじゃないので!」と笑顔でアピールした。

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◆取材・文=水沢あすみ

「海のはじまり」より(C)フジテレビ