でも現実と夢の橋渡しになってくれたイチナナには感謝しかないです。実は10代の頃に芸能活動をしていた時期があったんですけれども、引退をして、コロナ禍の直前に出産をして。あの頃は社会が閉塞したようなムードで、私自身も自宅にこもって子育てをしていました。外出はできないし、親とも友達とも会えない。気持ちが落ち込んでいたとき、イチナナの存在を知ったんです。何かを変えたいと思っていたので、配信のことなんて何も知らなかったけど、取りあえずやってみることにしました。
最初は誰かとコミュニケーションできるだけで楽しかったですね。家事と両立するのは大変だけど、定期的に配信していたら、少しずつリスナーさんが増えてきて。最初はちょっと猫をかぶっていたんですけど(笑)、気付いたら素の自分のまま配信できるようになりました。
イチナナで最も印象に残っているのは、“関西コレクション”のバックヤードで鈴木愛理さんを拝見できたことです。幼い頃からファンで、グッズもいっぱい持ってますし、一人でコンサートにも行ってたので、実際に拝見したときは固まりました(笑)。それもこれもイチナナとリスナーさんのおかげ。もし今後、芸能の仕事が増えることがあっても、自分の世界を広げてくれたイチナナは一番大切な場所です。
取材・文=宮崎敬太
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