俳優の満島ひかりと岡田将生が、9月19日に都内で開催された映画「ラストマイル」大ヒット御礼舞台あいさつに登場。脚本を務めた野木亜紀子氏と共に周囲の反響を語ったほか、公式Xに寄せられた質問に答えた。
同作は、プロデューサーの新井順子氏と脚本家の野木氏、塚原あゆ子監督の3人が手掛けたドラマ「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年、ともにTBS系)とつながるシェアード・ユニバース・ムービーで、両ドラマのキャラクターたちも登場する極上のミステリー。満島は世界規模のショッピングサイトの関東センターに配属されたばかりのセンター長・舟渡エレナを、岡田は転職して、世界規模のショッピングサイトの関東センターにやってきた入社2年目のチームマネジャー・梨本孔を演じる。
8月23日の公開から9月19日までの28日間で観客動員数280万人超え、興行収入も40億円を突破する大ヒットを記録している今作。周囲の反響を聞かれると、満島は「めちゃくちゃあります」と言い、「小学6年生の友人のお子さんが、普段私に会うと『おっ、芸能人!』とか言うんですけど、『あんな態度をとるべきじゃなかった』っていうぐらい、リスペクトしてくれたみたいで(笑)。『あんなに面白い映画に出る人だったんだ』って言ってもらってうれしかった」と、友人の子どもからの素直な反応を明かす。
続けて「先日おいっ子2人と『クレヨンしんちゃん』を見に行ったんです。そのときに、映画館で映画を見終わって外に出て来たら、鹿児島の映画館だったんですけど、映画館のスタッフの方が8人ぐらい出迎えてくれて…」と話し出すと、岡田も「そんなことあるんですか?」とびっくり。満島は「出迎えてくれて、『映画面白かった』と言ってくれて。映画館の方に直接お礼を言うことができて、うれしかったですね」と映画館スタッフとの交流を振り返つつ、「(『ラストマイル』ではなく)『クレヨンしんちゃん』を見た後だったんですけど…」と、ほほ笑んだ。
一方、岡田の元には10回以上見たというリピーターからの反応もあったそうで「僕より詳しいんじゃなかってぐらい(笑)。それだけ夢中になって考察のできる映画もなかなかないですし、こんなにうれしいことはないなと思います」と明かした。
また、岡田と言えば放送中の連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)にも出演しているが、「NHKの現場で、息子役の井上(祐貴)くんが『これからラストマイル見てきます!』って。『本当ですか~!ありがとうございます!』みたいな感じで(笑)。役者仲間の方々も見たよって連絡をくださるので、大変ありがたい気持ちでいっぱいですね」と、身近な共演者からの反応を喜んでいた。
そんな中、公式SNSで募集した質問に登壇者が答えるコーナーでは、「シェアード・ユニバースの中で、それぞれ演じるエレナ、孔として会ってみたい、もっと絡みたいメンバー、もしくは他に演じてみたい役は?」という質問が。
野木氏が「エレナと伊吹(綾野剛)は話が盛り上がりそうだなと思いますけどね」と想像すると、満島は「ああ、一緒に走っちゃったりして(笑)」と同調しつつ、「逆に志摩(星野源)さんに会ってちょっとツッコまれてみたいなとかは思いました」と、「MIU404」の名コンビとの邂逅に期待を寄せ、岡田も「やっぱり伊吹さんと一緒に走りたいですね」と、俊足の伊吹と一緒に走るシーンを熱望した。
それを受けて、野木氏が「今回のシェアードには出てないんですけど、孔は(同じMIU404の)九重(水上恒司)とは普通にお友達になりそうだなと思って。同じ価値観でやれそうだけど、時々お互いにイラッとしそう。で、陣馬(橋本じゅん)とかが来て、孔が『うわあ、こういうオヤジ嫌なんだよなあ…』とか思ったりしていそう」とファンにとってはたまらないトークを繰り広げ、岡田もファンの思いを代弁するように「確かに。見てみたいですね!」と期待を膨らませた。
さらに、満島が「(『アンナチュラル』の)ミコト(石原さとみ)とエレナもどうなるか見てみたいなって思いました」と言えば、野木氏は「ミコトとエレナだと、割とお互いにまず警戒しそうな感じがちょっとありますね」と分析していた。
映画「ラストマイル」は全国公開中。
◆取材・文・撮影=森井夏月