――SNSでも積極的にオフショットなどを見せてくださっていますが、視聴者の方からの反響で意外だったこと、印象的だったことはありますか?
僕は小道具の中でもいろいろな表現が出来ると思っていて、小道具を使うことがすごく好きなんです。反響を見させていただいている中でも、誰も気づかないだろうと思っていたものが気付かれていたり…見てくれている方がいるんだなと思いましたし、怖いなとも思いましたね。
画面に映るすべてが表現につながるということを改めて感じました。指先まで何を表現すべきなのか、表現したくないものは止めなければいけないと。身体全体でその役を表現することの怖さと大切さを改めて感じました。
――最終週へ向けて、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
桂場は長く演じてきましたし、僕の中でもすごく大切なキャラクターだなと思っています。僕は役に対して自分の理想を込めてしまうところがあるんですね。僕は法曹界の人間ではないですが、法に対して、人権に対して、権力に対して、闘う人はこうであってほしいなという思いを込めてしまうんですよ。それは桂場を演じる上でこのドラマにもかなり作用されているような気がします。
一人の人間が最高裁長官になって、ジャッジしていく。その中で“正解”を導き出していくことは時代によってその正解がどんどん変わっていきますし、本当に難しいことだと感じます。当たり前ですが、“人は皆、違う”ので、“これは間違っているんじゃないか”と誰かが思うこと、そしてそこから議論が始まっていくこと。たくさんの登場人物を通して皆さまにも感じていただき考える一つのきっかけになれればと思っていました。
最後の最後まで本当に見どころばかりですし、最後まで見届けていただければなと思います。
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