お互いがお互いに会うべく、街中を全速力で走り回る村井と田中。村井も田中も走っている最中に人助けをする場面があるのだが、田中が爺さんが乗ったバイクを頭の上で抱えるなど…ツッコミを入れたくなる演出もしばしば。
そして、スーパーサイヤ人の如く光り輝き、宙へ飛び立つふたり。そんなふたりが着地したのは以前も偶然出会った銭湯の真前だった。見事再会を果たすも両者ともに血まみれで服はボロボロ。まだギャグの要素の方が強く、これからふたりは戦うのかと感じてしまうほどだった。
ここから雰囲気は一変し、ラブコメ要素がかなり強くなる。対峙したふたりは自身の胸の内を打ち明ける。村井は田中に振り向いてほしくて春夏秋冬のように振る舞おうとしていたことを、田中は春夏秋冬ではなく村井と向き合うことを告げるのであった。
生徒と教師という立場上、今は村井の気持ちには答えられないと話す田中に対し、「いつか必ず 春夏秋冬ルートから村井ルートへ 先生という名の車両を 分岐させてみせます」という村井の返事は名言であろう。最後にお互いに握手をしたこと、そして桐山から受け取ったアイスをふたりで半分こしたことにより村井&田中の距離が少しだけ、だが確実に縮まったように思う。
場面は変わってその後、フェスティバルのチラシを見ながら、お互いの浴衣姿を思い浮かべる村井と田中。それぞれが意識し始め、良い雰囲気だと視聴者が思うのも束の間。村井の家に“やよちゃん”という謎の女性が登場する――。また新たな波が訪れそうな予感だ。
※島崎信長、天崎滉平の“崎”は、正しくは「タツサキ」。
◆文/笹本千尋
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