大泉洋、宮藤官九郎との初タッグで昭和19年にタイムスリップする脚本家の役に “大泉節”さく裂で学生たちにエールも<終りに見た街>

2024/09/20 16:25 配信

ドラマ 会見

「神木くんに妻を取られるって本当に嫌じゃないですか(笑)」


そして、吉田羊三田佳子堤真一神木隆之介西田敏行橋爪功など、豪華な共演者陣が作品を彩る。大泉は「ちょっとした役でいろんな方がお出になられているんです」と紹介した上で「やっぱり神木くんに会ったときには、久しぶりにお会いしたのもあって、今や、やれゴジラだ、やれ朝ドラだと。神木くんのオーラったらなかったですね。神木くんに会うのってこんなに幸せな気持ちになるんだなって」と回顧。

「(神木の)役がちょっと嫌な役で、奥さんである吉田羊さんの仕事先の同僚なんですね。その同僚のことがちょっと好きなのかな?と(大泉側が)やきもちを焼く役。神木くんと聞いたときには、どうにもならない嫌な気持ちになりましたね(笑)。神木くんに妻を取られるって本当に嫌じゃないですか(笑)。そういう人じゃ無いから。よくこんなキャスティング考えるなって」と話し、会場の笑いを誘った。

また、撮影現場を振り返り「堤さんもよくしゃべるし、吉田羊さんもよくしゃべるし、まあ私が一番しゃべるわけですけど(笑)。結局しゃべるやつがやたらと現場にいるわけですよ。だから、戦争という重たいテーマを扱いながらも、現場は笑い声にあふれていました。ついつい笑ってしまうというか…」と、和やかな雰囲気だったと明かした。

演技を勉強する大学生へ真剣に回答する一幕も


同会見には、戦争の悲惨さを次世代に伝えることを目的として呼びかけられ、大学生、大学院生が試写会から参加。感想を伝えると共に、大学生らしい質問を大泉へ投げかけた。

演技を勉強しているという大学1年生からの「役を演じる上で大切にしていることは?」という質問には、「一番怖いことを聞かれましたね」と話しつつ「私は思うんですけど、ドラマ・映画というのは総合芸術だと思うんですよね。いろんな人が自分たちの仕事をして成り立つわけで。その中で私は俳優部なわけです。みんなで作る中の、私は一つ演じるパートの人間なんだよなと常に思うんです。皆さんが作ってくれた世界観に乗っかって、さらにいいものにしたいなという思いはあるんですよ」と回答。

さらに「自分の中で演技をなるだけ固めないようにはと思うんです。あまりにも自分が作った世界観に固執してしまうと、みんなが作ってきたものと乖離しても怖いなと。もちろん自分なりに考えてはいくわけですけど、どこかで一回全部忘れるというか。いろんなことを頭に入れては行くけど、現場で受ける刺激で自分がどれだけ変われるかを楽しみにしているし大事にしているというか。総合芸術であって、みんなが作ってくれたものを取り入れて、現場で最終的に私が表現できたらいいなと思いはあります」と真剣に言葉を送った。