二階堂ふみ、30歳の誕生日「SHOGUN 将軍」でハリウッド進出「Eye Love You」も大反響 2024年は飛躍の年に

2024/09/21 06:10 配信

ドラマ

二階堂ふみ「SHOGUN 将軍」会見より※ザテレビジョン撮影

俳優の二階堂ふみが9月21日に30歳の誕生日を迎えた。ハリウッドデビュー作の「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス)が米エミー賞で18部門受賞、さらに地上波で主演を務めた「Eye Love You」(TBS系)も大きな反響を呼び、20代最後の年となった2024年にさらなる飛躍を遂げた二階堂の活躍を振り返る。(以下、出演作のネタバレを含みます)

「SHOGUN 将軍」出演はオーディションで決定「決まった時は震えました」


二階堂は沖縄県出身、1994年9月21日生まれ。「沖縄美少女図鑑」に掲載されたことがきっかけで芸能界入り。ローティーン向け雑誌「ニコラ」の専属モデルなどを務め俳優の道へ進んだ。

テレビでは大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年)、「西郷どん」(2018年)、連続テレビ小説「エール」(2020年、すべてNHK総合ほか)、「VIVANT」(2023年、TBS系)などに出演。映画でも「リバーズ・エッジ」(2018年)、「翔んで埼玉」シリーズ(2019年ほか)等の話題作に出演している。

そんな二階堂のハリウッドデビュー作となったのが、2024年2月より配信がスタートした「SHOGUN 将軍」だ。

「SHOGUN 将軍」よりディズニープラス「スター」にて独占配信 (c) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks


公開当時より海外でも大きな反響があり、二階堂が自身のSNSに同作の画像を投稿した際には、海外の視聴者からと思われる英語のコメントが寄せられた。「私たちはフミの演技に夢中だ」「黒澤明の映画を見ているよう」「なんて素晴らしい女優だ」(英語より翻訳)などの熱いコメントが多数。

「SHOGUN 将軍」は真田広之がプロデュースと主演を務め、ハリウッドが“本気”で描いた戦国スペクタクルドラマ。海外制作ながらセリフのほとんどが日本語で演じられているという異例の作品で、先日発表された米エミー賞では作品賞、主演男優賞など18部門を受賞し国内外で大きな注目を集めている。

二階堂が演じたのは、豊臣秀吉の側室・淀殿(=茶々)にインスパイアされた“落葉の方”。太閤の子どもを産んだ唯一の側室である落葉の方は、無慈悲で計算高く、信じるのは自分のみ。息子を守るためには手段を選ばないという役柄で、ある意味本作の“ラスボス”的な存在。

同役にはオーディションを経て抜擢されており、当メディアのインタビューでは「決まった時は震えました」と明かした。「ハリウッド制作ということで“どんな経験になるんだろう?”という思いもありましたし、全く未知のことなので“自分がちゃんと作品にすることができるのかな?”という思いもありました。でもやっぱりうれしい気持ちも大きかったです」と、不安と期待が入り混じった心境だったとのこと。

真田広之「存在感が素晴らしい」二階堂を絶賛


二階堂は大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年、NHK総合)で茶々を演じており、再び同キャラクターを演じることには「日本で作る時代劇とハリウッド制作の今回とでは、キャラクターの人物像への解釈が違うと言いますか、別の視点で捉えている感じもあって、“日本人だとこんなふうに考えないだろうな”っていう驚きの視点や解釈があったのがとても印象的でした」とコメント。

本作で称賛が集まっている“正しい日本感”については、プロデューサーとしての真田のこだわりを感じたそう。「演技はもちろんなんですが、プロデューサーとして時代考証などにこだわっていらして、“日本を正しく描く”ためにクリエイティブに関して妥協せずにやられていたところも含めて、本当に多くのことを学ばせていただきました。今回の撮影で、大先輩から勇気を頂くことが多かったです」と尊敬の気持ちを表した。

一方、プロデューサー・主演を務めた真田は二階堂について「存在感が素晴らしいです。自分の役として、髪飾りの選び方一つ、履き物の選び方一つまでこだわられていました」「割と早く向こうの現場になじんで、後半はクルーとも友達になってやりとりしていました。そういうところも彼女の良さですね」と、二階堂について絶賛している。

「SHOGUN 将軍」よりディズニープラス「スター」にて独占配信 (c) 2024 Disney and its related entities Courtesy of FX Networks

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