<虎に翼>土居志央梨“よね”の毅然とした姿が視聴者を魅了 4分間の弁論シーンに「純度が高い」「気づけば涙が…」
伊藤沙莉がヒロインを務める連続テレビ小説「虎に翼」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)は9月23日から最終週「虎に翼」を放送中。9月23日放送の第126回では、大法廷に立った山田よね(土居志央梨)の毅然とした姿に視聴者から感動の声が上がった。(以下、ストーリーのネタバレがあります)
よね、大法廷に立つ
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士の一人・三淵嘉子さんをモデルにしたオリジナルストーリー。最終週「虎に翼」では、よねと轟(戸塚純貴)が美位子(石橋菜津美)の事件で最高裁の大法廷に立ち、寅子(伊藤)が美佐江(片岡凛)の娘・美雪(片岡=二役)に向き合う姿が描かれている。
大法廷での口頭弁論当日。よねは、普段どおりの背広姿で15人の裁判官が居並ぶ前に立ち、「論点は誰の目から見てもわかりきっていますので、まわりくどい前置きはしません。刑法第200条、尊属殺の重罰規定は、あきらかな憲法違反です」と淡々と語り始めた。
怒りの弁論「畜生道に堕ちたと言わざるを得ない」
自己または配偶者の直系尊属を殺害した場合、死刑または無期懲役に処す、と定めた尊属殺の重罰規定。よねたちの主張は、「人類普遍の道徳原理」を理由にこの規定を合憲とした最高裁の判例、そして規定そのものに異を唱えるものだった。
「はて」と続けたよねの顔を、中央に座る最高裁長官・桂場(松山ケンイチ)がちらりと見た。よねは続ける。
美位子に対して日常的な暴力、性的暴行、監禁…と非道の限りを尽くした父親が保護されるのであれば、「この社会と我々も、畜生道に堕ちたと言わざるを得ない」と、かなり乱暴な言葉も使って非難し、桂場が言動を咎めると、すかさず轟が「不適切な発言でした。お詫びいたします」とフォローする。