2024年開催の第96回アカデミー賞で4部門受賞して世間を沸かせた「哀れなるものたち」(2023年)の監督とキャストが再タッグを組む映画「憐れみの3章」が9月27日より全国公開。今回は、「哀れなるものたち」でアカデミー賞主演女優賞に輝いたエマ・ストーン、ウィレム・デフォーと共に新作にも続けてキャスティングされたマーガレット・クアリーに注目。主演、あるいはメイン格での出演作品が相次ぐ期待の若手でもある彼女のこれまでとこれからを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
芸能一家で生まれ育つ
1994年に生まれたマーガレット・クアリー。母は低予算映画ながら高い評価を得た「セックスと嘘とビデオテープ」(1989年)でヒロインを務めたアンディ・マクダウェル、父は元モデルの父ポール・クアリーという芸能一家で、両親譲りの長い手脚と美しい瞳が印象的だ。「憐れみの3章」や、後述の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)は、その抜群のスタイルを生かしたキャスティングとなっている。
幼いころからバレエを学んでいたが、モデルを経て母と同じ演技の世界へ。フランシス・フォード・コッポラを祖父に持つジア・コッポラの長編映画監督デビュー作「パロアルト・ストーリー」(2013年)に出演後、テレビドラマ、映画とキャリアを重ねた。
2017年には日本の人気コミックを原作にした映画「Death Note/デスノート」に出演。コミックでは愛称・ミサミサで人気の弥海砂(あまねみさ)にあたる役を演じた。
タランティーノ監督×ディカプリオ×ブラピ映画で一躍注目される
そんな中で鮮烈な印象を放ったのが、クエンティン・タランティーノ監督作品で、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演でも話題を呼んだ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でのこと。
人気俳優のシャロン・テートがカルト集団に殺害された実話を背景にハリウッド映画界を描いた同作。クアリーは、実在しない映画オリジナルキャラとなるが、カルト集団「マンソン・ファミリー」の一員であるヒッピーの少女に扮(ふん)した。
ブラピ演じるスタントマンのクリフと街でたびたび顔を合わせ、何度目かのときにカルト集団の拠点でもある牧場に送ってもらうことに。車に乗り込んで間もなく、長い脚をダッシュボードに投げ出し、誘惑する言葉も口にする奔放さ。ブラピと対等に渡り合い、多くの観客の記憶に残る演技を見せた。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/poor-things/
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