迫りくるバッドエンドの予感…石黒賢“石川”が織田裕二“司馬”を糾弾<振り返れば奴がいる>

2024/09/27 11:30 配信

ドラマ レビュー

末期ガンを患う石川が吐血してしまう…


続く第10話では、ガン患者の佐岡(坂本あきら)の容態が急変する。司馬の手で緊急手術が行われたが、もう手遅れの状態で笹岡の家族が呼ばれた。司馬は早く楽にしてやった方がいいと考え、石川は、最後まで手を尽くしてやるべきだと考える。本人と家族の意思に反した安楽死は殺人だという石川と、死なせてやろうという司馬が激しく対立。司馬は、石川と春美(松下由樹)が病室を離れたのを見て、笹岡のベッドに近づき、劇薬の鎮痛剤を笹岡の腕に投与…それは安楽死の決行を意味していた。

製薬会社との金銭問題に、医師の安楽死問題。司馬の疑惑は深まるばかりなのだが、石川は末期の胃ガンを患っており、もはや司馬との対決は命懸けの形相である。顔は青白く、唇から生気がなくなりながらも、自分の正義感で司馬を糾弾する姿は鬼気迫っている。司馬も司馬で、亡き父の死以降、延命治療は患者のためにならないという信念があるし、生前の笹岡からお願いされていたという経緯もある。お互い一歩も譲らないといったところ。

石川としては命が尽きるまで医師としてまっとうしたい思いがあるのだが、第10話の最後、ついに吐血してしまう。石川の手術を執刀するのは誰なのかという部分や、対決の行方が気になる中、いよいよラストだ。この一気見の機会で、“事前準備派”も“ネタバレNG派”も一緒に楽しんでみようではないか。