コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ストーカーがストーカーされてる話』第7話を紹介する。作者の淀川ゆおさんが、8月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、淀川ゆおさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
楯を健気に待つ光永が尊い…
教室で楯広雅を待つ光永大和。クラスメートに帰らないのかと聞かれても「楯を待ってるから」と席で座ったまま帰ろうとしない。楯を待ちながら物思いに耽っていた。
「傍にいてくれないと落ち着かない」と心の中でつぶやく光永。幼い頃の記憶を思い出しながら、「ずっと一緒にいてよ…楯…」と過去を振り返り始める。
学校から帰って来た幼い光永は、家の鍵を忘れてしまい家に入れずにいた。母の帰りは遅く、困り果てた光永は家の前に腰を下ろして待つことに。すると、隣の部屋に住んでいた少年、楯が「じゃあ家おいでよ」と手を差し伸べる。これをきっかけに2人の距離は近付いていき…。
この漫画を読んだ人たちからは、「めっちゃ大好きです」「三角関係すぎる」「こういう関係性最高すぎ」「光永君の一途がもう切ない」「クソデカ感情が癖に刺さりまくり」など、多くのコメントが寄せられている。
歪さを持つ青年たちが魅せる美しさ
――『ストーカーがストーカーされてる話』第7話を創作したきっかけや理由があればお教えください。
まずこの『ストーカーがストーカーされてる話』を書き始めたのは去年の4月なのですが、丁度その頃お休み期間中で、何かSNSに載せられそうな短い話を描いてみたいなと思って描いたショートストーリーでした。登場人物全員がストーカーで、それぞれに一方通行の恋をしているという感じのお話です。
そこから続きを望んで下さる方が沢山いて、続きを描いていきました。今回の7話は、登場人物の一人の光永が、幼なじみの楯を好きになったきっかけを描いていこうと思い幼少期の話を描きました!
――楯のことを待っている時のミツがかわいらしく、印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
幼少期の二人は可愛さを出しつつ、光永は孤独な美少年な感じ、楯は人懐こい感じの少年という感じでこだわって描いてみました!また、三人の家族構成も重要な部分にもなるので、その辺も注目して見て頂けたらと思っております。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
7話に関していえば、やはり寝てる楯にこっそりキスするシーンが気に入ってます。今まで隣にいるだけで満足してた光永が、その先を求め始めての第一歩という感じで、ここから大きく三人の関係性が動いていきそうな感じでワクワクしながら描きました。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
わりと映画を見ている時に、着想を得ることが多いかなと思います。あとはこういうシチュエーション描いてみたいなと思いついてからストーリーを組み立てていく感じが多いかもしれません。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
作画は楯は男らしく、光永は美しく、八守は可愛めで少し猫っぽくまたそれぞれしっかり病んだ感情も織り交ぜて、という意識で描いてます。
――今後の展望や目標をお教えください。
物語の進み方は三人がどうしていくかにかかっているのですが、結構歪んでる子ばかりなので最終的にどういう結末になるのか現段階だとはっきりとは分かりません。ただ、三人にはバチバチに気持ちぶつけ合ってとりあってほしいなと思ってます(笑)
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもXやpixivの方で見て下さってる皆様ありがとうございます。不定期更新でお待たせすることも多々ありますが三人がどうなっていくか今後も見守ってやって頂けると嬉しいです!
ジュリアンパブリッシング
発売日: 2023/07/18