“なぎなた”に青春を捧げる女子高生たちを描き、話題の映画「あさひなぐ」(公開中)。同作でヒロイン・旭(西野七瀬/乃木坂46)らのライバル校・國陵高校のなぎなた部主将・寒河江純を演じているのが、樋口柚子。その可憐で凛としたたたずまいは、大和なでしこの伝統武道・なぎなたにピッタリで、映画を見て気になっている人も多いのでは?そんな彼女に直撃し、映画撮影の裏話をはじめ、女優になったきっかけ、プライベートについて語ってもらった。
――映画「あさひなぐ」では寒河江がなぎなたで試合をする場面が3回もありましたね。練習は大変でしたか?
「撮影が始まる2ケ月くらい前から練習して、多い時には週4回通いました。そもそも私、左利きなので、基本の構えが右なのを、全部逆に構えてしまって(笑)。そこからの矯正だったのですが、最後には先生に『もうプロフィールに“特技・なぎなた”って書きなさい』と言われ、監督にも『吹き替えはいらないね』と言われたのがうれしかったです。もともと武道には興味があったんですが、なぎなたは形が美しくないと技が認められないということで、やみくもに打ち込んでもダメなんです。美しさを極めるというその精神に、いちいち感動していました」
――お芝居の面でも、部長として、エース・一堂寧々(乃木坂46・生田絵梨花)の勝ち気さゆえの言動に悩まされている部分を丁寧に表現されていましたね
「原作漫画では細かく描かれているんですが、寒河江ちゃんと寧々ちゃんはちょっと心が通じ合えなくて葛藤している部分があって。映画ではそこまで詳しくできなくても、ちょっとの場面でも、完全には打ち解けあっていない感じが出ればいいねって、みんなで相談しながら演じました」
――撮影現場でのメンバー4人とは仲良くなれましたか?
「練習場がすごく遠い上に学校ごとだったので、毎回みんなで待ち合わせして通って、帰りにはコンビニでお菓子を買って…と、本当の部活みたいでした。私、運動部の経験がないので、それはほぼ初めての経験で。作品内ではぎくしゃくした関係でしたが、実際にはお互いの形をチェックし合って『今のはちょっと違ったよ』と率直に言い合える関係にもなれたし。メンバーを応援する場面では、つい熱が入っちゃいました。“ザ・青春!”っていうのをもう一度体験できたようで、楽しかったです」
――作品ごとに未知の分野をいろいろ学ばなければならない女優さんって大変ですね!
「実はこの前に出演させていただいた映画『咲-Saki-』('16年ほか)では麻雀部の役だったので、そのときは麻雀の打ち方、手のさばき方などを練習しました。たまたまそういう練習系が続いていますね(笑)。今回もそうですが、こうやっていい先生に出会えて教えていただけるのが、とても貴重な経験だな、と思います」
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