上田慎一郎監督の最新作公開、内野聖陽「良い映画を作りたいという情熱から生まれた作品」<アングリースクワッド>

2024/11/23 17:02 配信

映画 会見

映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」の初日舞台あいさつに内野聖陽、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、小澤征悦、上田慎一郎監督が登壇した(C)2024アングリースクワッド製作委員会

映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」初日舞台あいさつが11月22日に行われ、主演の内野聖陽をはじめ、川栄李奈森川葵後藤剛範上川周作鈴木聖奈真矢ミキ小澤征悦上田慎一郎監督が登壇した。

上田慎一郎監督による痛快クライムエンターテインメント


本作は、上田監督が「カメラを止めるな!」(2017年)の公開前から動いていた渾身(こんしん)のプロジェクト。日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に、上田監督がオリジナリティーを加え、監督の下、内野らキャストと精鋭スタッフたちが集結して実現した。

主演の内野は、税務署に務める真面目で気弱な中間管理職の公務員でありながら、詐欺師と組んで脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収することになった男・熊沢二郎役。その熊沢と異色のタッグを組む天才詐欺師役は岡田将生。頭脳明晰(めいせき)で、素早い判断力に大胆な話術と行動力を持ち合わせる天才詐欺師で、熊沢とともに壮大な詐欺を企てる男・氷室マコトを演じる。

さらに、観客を操るプロたちの鮮やかな手口で、ラストまで怒涛(どとう)に“だまされ”“嵌められ”“欺かれる”痛快なクライムエンターテインメントに仕上がっている。

また、11月14日から映像配信サービス「Lemino」で映画の前日譚を描くLeminoオリジナルドラマ「アングリースクワッド EPISODE ZERO」が独占配信されている。

内野聖陽らキャスト陣が撮影を振り返っていく


登壇した上田監督は、「この企画は6年前から動き出したなんですけど、6年間、大事に育ててきて、ずっとこの日のこの場所を目指して作ってきたので、まずはこの光景が見られて感無量です」と万感の思いを口に。

撮影前から幾度となく、打ち合わせやリハーサルを重ねてきたという内野と上田監督。改稿は14稿まで重ねられたそうで、内野は「そんなことは僕も初めてでした」と明かし「途中で投げ出したくなるようなこと何度もありましたが(笑)、監督の熱意がすごいのでここまで来られたんだなと思います」と感慨深げ。

上田監督が撮影期間中に新型コロナウイルスに罹患してしまい、リモートで演出したこともあったそうで、上田監督は「スケジュール的にちょっと止められないっていうことで、熱は下がった状態で、iPadを自宅で見ながら、現場には“天の声”みたいなスピーカーがセットされて…」と状況を説明したが、小澤はそんな状況を「カメラを止めるな!(笑)」と上田監督の大ヒット作になぞらえて表現し、内野も「まさにそれを地で行くような現場でした」とうなずく。

熊沢の部下・望月役の川栄は、ほとんどのシーンが内野とのシーンだったそうだが、共演しての感想を尋ねると本読みでの思い出を挙げ「(台本の)全ページに付箋が貼ってあるんですよ!分厚すぎて、(中を)チラ見すると余白にものすごく書き込んであって…。横にいて、(自身の)薄いペラペラの台本が恥ずかしくなりました。本当に勉強になるなと思いました」と振り返る。