飯豊まりえが主演を務める「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系※Lemino、Hulu、TVerでも配信)が現在放送中。同作は人の感情が“色“で見える特殊な力を持つ主人公・心野朱梨が愛、悲しみ、怒り、嫌悪など、そうした感情を見ることで動機を探りながら真犯人を見つけ出す刑事サスペンスである。
この度、WEBザテレビジョンでは、同作のプロデューサーを務める福田浩之氏にインタビューを実施。制作秘話やキャスト陣の魅力、今後の見どころなどについて話を聞いた。
――2022年にSeason1が放送されてから、続編を制作しようと思い立ったタイミングはいつ頃ですか?
実は主演の飯豊まりえさんとはシーズン1の撮影中から、「もしシーズン2をやるならこういう設定はどうか?」など定期的に話をしていたので、シーズン1が終わると同時に頭の中でシーズン2の構想は練っていました!
――続編を制作するにあたって意識した部分、または苦労した部分は何かありますか?
2年前、犯人探しやトリック解明ではなく、犯人がなぜ罪を犯したのかという動機とその動機の奥にある感情に寄り添った刑事ドラマを作りたいと思い、オクトーを企画しました。
そのきっかけになったのは、ニュースで流れる表面上は凄惨だったり、陰湿な事件をさらに調べてみると必ずニュースでは報じられることのない動機となる感情があり、その感情の起点(殺意)は憎しみだけでなく、誰もが持ちうる愛や期待など、ポジティブなことを究極に突き詰めても生まれるものだと知った時でした。
そして2年たった今。以前に増して目を背けたくなる犯罪に溢れ、社会全体が不安に包まれています。そんな今だからこそ、改めてオクトーを通して、そういった一見、なぜそんな犯行に及んだのか理解できない事件を“自分ももしかしたらこうなるのかも…”と身近に感じてもらえるきっかけになってもらえたらと思い、結局シーズン1と変わらず、そこを一番意識しました。
――「残留感情」という新たな力がSeason2の見どころともなっていますが、どんな発想や話し合いからこの能力を思いついたのでしょうか?
飯豊さんとの会話の中で“感情の記憶”みたいなテーマが話題になり、そこからアイデアを膨らまして「残留感情」という言葉が生まれました。
――日本人ではなく、キーパーソンをあえてタイで活躍されている俳優・Greatさんを起用したきっかけはありますか?
元々、タイのドラマや映画が大好きで、さまざま見てきたのですが、その中でタイドラマの「Manner of Death」にエム警部として出演していたGreatさんの“キラキラだけでない憂いや生々しさもある”お芝居にドハマりして、大ファンになりました。
そして今回、オクトーのシーズン2を企画するにあたり、Greatさんとご一緒することを夢見てクリット・ウォンラットというキャラクターを当て書きし、Greatさんの事務所に当ててみたところ、面白がって下さり出演いただけました! なので個人的には、ラブレターを受け取ってもらえた気分です!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)