「WEBザテレビジョン」でリニューアルスタートした俳優・高橋健介の連載企画「高橋健介オトナ化計画」。オトナを目指して「週刊ザテレビジョン」でさまざまな体験をしてきた高橋が、さらなるレベルアップのために資格や検定などに挑戦する。第3回は、解禁となった2025年の出演舞台や成長を感じた近況についてインタビュー。さらに、オトナ化企画として、第1回で興味を示していた資格「野菜ソムリエ」にちなみ、書けそうで書けない野菜の漢字クイズにも挑戦してもらった。
昔からの仲間との共演に「いい意味で馴れ合わないでいられる」
──以前の取材で、「俳優業がしっかりしていないと面白いことをしても成立しない」「2025年の俳優の仕事のめどが立っている」と話されていましたが、2025年4月上演のミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」に出演することが発表されましたね。
そう、これです。これがあるから2025年も後半はふざけられるだろうなと思っています(笑)。
──「1789 -バスティーユの恋人たち-」に出演が決まったときはどのような心境でしたか?
僕が演じるのはシャルル・アルトワ。以前アルトワを演じられていたのは吉野圭吾さんで、僕より20歳近く年上の方。以前のキャストと比べても意味がないとは思いますけど、それでもやっぱり僕の中では敷居の高い役柄だし、大変だろうなとは思いますけど、頑張ろうと思います。発表されたとき、母親から「世界で一番心配です」ってLINEが来ました。「すごい」とか「観に行くね」とかじゃなくて(笑)。
SNSでも、意外だったからということもあって話題にしていただきましたし、いろんな意見がありますけど、出るからにはしっかり見せたいなと思います。それに、昔から僕のことを応援してくださっている皆さんには、僕が一歩一歩前に進んでいるということを提示できたのかなと思います。大事なのは「1789 -バスティーユの恋人たち-」に出て、どう評価を受けるかですけど。
──まずはスタートラインに立ったと。
はい。あと今回よかったなと思うのは、共演者に岡宮来夢とか昔からの仲間もいっぱいいるなか、アルトワはみんなとは敵対する貴族側だということ。もちろん仲間と助け合いたいなとは思いますけど、いい意味で馴れ合わないでいられると思うので。すてきな大人のキャストの皆さんの中でステップアップしていけたらいいなと思っています。
Xのトレンド入りで感じたこと
──本作でどんな成長をしたいと考えていますか?
まずは歌。周りの方々は言わずもがなものすごく歌が上手な方々ばかりですが、その方たちよりもうまくなるということではなくて、アルトワとしてどう歌うか、みたいなところで勝負したいなと思っています。
役どころとしては敵役のボスのような存在なので、その風格が出せるような芝居もできるようになりたいですし。お芝居と歌の掛け合わせで、しっかりしたものを見せられたらと思っています。
キャスト皆さんがそれぞれしっかりしたものを持ってくると思うので、その中で僕が一人でどれだけできるか。これまではずっと周りに助けてもらってきたので、今回は“ちゃんと一人で舞台に立つ”というのが課題になりそうな気がする。新たな大人の階段を登らなきゃいけないなと思います。
──まさに“オトナ化”ですね。
本当に! 連載の企画とかどうでもいいくらい、ちゃんとしたオトナ化計画が必要です(笑)。
それにしても、今回改めて僕はファンの方に支えられて生きているんだなと思いました。キャストが発表されたときに、Xで来夢と僕がトレンド入りしました。それを見て、もし東宝さんが「主演じゃないのに、なんであいつはこんなに話題になっているんだろう」と思ってくれたとしたら、ファンの皆さんのおかげなので。
でも、だからこそ、「あいつ、うまくないのに何なんだ」と思われないようにしないとなとも思います。
──話題性だけじゃないんだぞと。
そうそう。「ちゃんと話題になるだけのやつだったんだな」って思ってもらえるような芝居と歌を見せたいと思います。