宏樹が美羽の相手に気付く?
冬月の会社が宏樹の会社に融資を頼むことになったときから予想できていたことだが、やはり酷な展開だ。その後も悲しい展開が続いた。
冬月は美羽の夫が宏樹だと気付いたが、子どもが自分の子だとは思ってもいない。そのなかで結婚している美羽を愛すべきではなかったと謝りつつ、「いつまでも心の中で夏野(※美羽の旧姓)は大切な友だちです」「がんばれ、ずっと応援してる」と手紙で美羽に伝えて、けじめをつけようとした。
一方、不倫相手が誰かを明かさなかった美羽が「相手をかばった」のだという思いを拭い去ることができなかった宏樹は、正式に離婚を申し出た。そんな宏樹は、余命短い美羽の母に栞を会わせてあげるという優しさがあっても、栞を置いて家を出るように美羽に言ったのは、モラハラしていたときと何も変わっていないという自分への嫌悪感も抱いていた。
自分が悪女になるという決意をした美羽だが、結婚している相手、思いを寄せた相手がいるということは、自分1人で終わることは決してないのだ。それをラストで実感することに。
冬月の事業パートナーの莉紗(さとうほなみ)は事務作業中に、かつてのフリーマーケットの資料から美羽が冬月の思い人であること、さらには美羽の名字から融資を依頼している会社の担当者である宏樹とのつながりに勘付いた。莉紗は、冬月がアフリカでテロに巻き込まれたとき、もう1人の同僚と冬月が間違えられていたのを「私の元からいなくなってほしくなかった」とそのままにした。それによって美羽は冬月が亡くなったと托卵を決意する理由にもなったのだ。莉紗はうそをついたことを後悔しているのだが、冬月が好きだった人が不倫だったと知ったらそのままいられるのか分からない。
また宏樹も融資の資料を見返していて、美羽の手作りの“しおり”の写真に目を留めて何かの考えがよぎったようだ。物語中盤で、自らつけた栞の名前の由来でもあり、美羽が大切に母子手帳に挟んでいた“しおり”が無くなっていることに気付いたのも伏線だったのだ。
もつれあう関係がまた新たな段階へと進む様子が描かれた第7話。視聴者からは「どんどん線が繋がっていく」「どんどん重くなる」「苦しい。。どうなるのー?」「どの立場もつらい」「もう複雑すぎて感情がパニック」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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発売日: 2023/12/31