「あぶない刑事」シリーズは、かつての日本の刑事ドラマが大切にしてきた感情と常識を軽いステップとジョークで飛び越え、ハードボイルドでいてかつコミカルな作品を創り出すという一大事業でした。撮影されたそれぞれの時期で、ファッションや横浜の風景は変化してきましたが、タカとユージをはじめとする組織内アウトローの「あぶない」キャラクターたちが、今のような窮屈な状況に束縛されることなく自由に活躍する姿を楽しんでください。
ドラマが始まった頃、こんなに長く“あぶデカ”と付き合うことになるとは思っていませんでした。映画になって、忘れた頃にやってくるという展開も良かった。初めの頃は、「映画館を出たら爽快感だけが残ってくれたら、内容なんてすぐに忘れても大丈夫」と取材で言っていましたが、これだけ続いたということは、一作一作にファンの皆さんの心に刺さったものがあるからでしょう。あぶない場面でもジョークを口にする、あの頃のオトナが持っていたクールさと、余裕を感じていただけたら嬉しいです。
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