──これまでの菜々緒さんのイメージとはまた違う鷹野という人物を演じて、何か心境に変化はありましたか?
このお話をいただいた頃が、仕事に対しても自分自身に対しても迷っていた時期だったんです。鷹野ツメ子というキャラクターを通して、突き抜けた彼女鷹野の人柄に勇気と元気をもらいましたし、「鷹野のように生きなさい」と言われているような気がしました。迷ったり苦しんだりした時期を乗り越えたからこそ、鷹野を演じる意味がとてもあると感じましたね。
漫画を通して感じたものと、鷹野を演じて感じたものが自分にとってのエッセンスになりましたし、見ている方に元気を与えたり考えるきっかけになったりする存在になれたことがとてもうれしく、思い入れのある役柄になりました。
──鷹野のどんなところに共感しましたか?
自分自身を大切にしているところや、自分にうそがない言葉はすごく刺さりました。
皆さんからも、第1話の「自分が会社に必要とされているかは考えていない。自分が必要としているからこの会社にいる」というせりふが響いたという声をたくさんいただいています。
学校や会社、家庭などどうしても外側に目線が向きがちになりますが、彼女は自分がどうありたいかを常に考え行動しているところがすごいなと思います。
──鷹野を演じたことを経て、今後、こんな役に挑戦したいという思いはありますか?
今回の「無能の鷹」でポンコツな役も出来るんだと、これまでよりも役の可能性が広がった気がしているので、次はイケメン2人に取り合われるヒロインの役をやってみたいですね(笑)。
──いよいよ最終回を迎えますが、どんなところに注目してもらいたいですか?
最終回も急展開で、はじめから鷹野ワールド全開です。これまでも、彼女が何事も疑わずに真っ直ぐ受け取り、ただただ行動することで勝手に道が開けてくるという物語が繰り返されてきました。コメディーではありますが、深いメッセージを視聴者の皆さんに伝えられている作品ではないかと思っています。
鷹野の無能すぎる部分に救われている方もいると思いますが、そこだけではなく、“自分らしさ”や“人と比べないこと”など、基本的な人間としてのあり方をいつも見せてくれているような気がします。最終回でも、一つ一つの行動・言動の大切さを鷹野が教えてくれているので、そこに注目して最後まで楽しんでいただけたらうれしいです。
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