アニメ「ダンダダン」(毎週木曜深夜0:26-0:56ほか、MBS/TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第9話「合体!セルポドーバーデーモンネッシー」が11月28日に放送された。セルポ星人(CV.中井和哉)に雇われたドーバーデーモン(CV.関智一)がリゲインのCMソングを歌い出すというよもやの展開に、「30年ぶりに聞いた」「働き方改革無視!」と視聴者が反応。Xには「リゲイン」がトレンド入りした。(以降、ネタバレが含まれます)
第9話では、学校を舞台にモモ(綾瀬桃/CV.若山詩音)、オカルン(高倉健/CV.花江夏樹)、アイラ(白鳥愛羅/CV.佐倉綾音)と、セルポ星人、ドーバーデーモン、ネッシーがチーム戦で激突した。
オカルンのバナナを狙い、再び襲ってきたセルポ星人。ネッシーのようなUMA、シャコのようなドーバーデーモンは、どうやらセルポ星人が雇った助っ人の宇宙人らしかった。アクロバティックさらさらの力に目覚めたアイラの力添え、モモの合流でドーバーデーモンを撃退したオカルンたちだったが、セルポ星人がドーバーデーモンに栄養ドリンクを注入したことで、ドーバーデーモンは「勇気のしるし」を歌いながら立ち上がる。
バブル期世代にはおなじみ、「勇気のしるし」は「24時間戦えますか」で知られている栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングだ。今なら完全アウトなブラック企業フレーズ満載の歌が唐突に流れたことで、「懐かしすぎだろ」「神話時代の労働(社畜)賛歌」「お母さんに聞いたら日本の暗黒期のCMソングなんだって」など、SNSにはさまざまなコメントがあふれだす。
さらに、そんなに高くないらしい給料をさらに6割カットと通告された上、24時間ファイトモードにドーピングされてしまった可哀想なドーバーデーモンの姿に、「雇い主による壮絶なパワハラ行為」「絶対上司にしたくないセルポ星人」「宇宙人には労働基準法などなし」といった同情の声が集まる。
なお、「勇気のしるし」は今の感覚で聴くとたしかにブラックソングだが、「働けばどんどん収入が上がっていった夢の時代の歌なんだ」「今と違って働くのが楽しい時代だったんだよ」と、冷静に当時の社会を懐かしむ声も上がっていた。
「リゲイン」で思わぬ盛り上がりを見せたドーバーデーモンだが、彼の持ちネタはそれだけではなかった。頭部が変形しモンハナシャコっぽくなるが、全身のシルエットがどう見てもバルタン星人。さらにアイラの強烈な蹴りをガードしてからの反撃に、某格闘ゲームを思わせる必殺技名を発声する。これに視聴者は、「今あいつタイガーアパカって言うた!」「溜めてからのタイガーアパカ!」「デンプシーかと思ったらそっちか」「意外な必殺技コマンドを隠し持ってやがった」と即座に反応する。
ジェットコースターのような展開に加え、怒涛の懐かしネタのオンパレード。一方、オカルンは終始全裸でターボババアは泳げないという新事実も判明する。情報の大洪水となった今話、「笑いながら付いていくしかない」という視聴者の声がエピソードの忙しさを表していた。
ネッシー、ドーバーデーモンと合体し、セルポドーバーデーモンネッシーになったセルポ星人を、最後、息の合った連携技で倒したオカルン、モモ、アイラ。しかし、戦っていたのは学校の中。通常空間に戻ったことで、全裸と下着姿で抱き合うオカルンとモモが生徒たちに目撃されてしまうことに。さらにそこに慌てて合流する下着姿のアイラ。
作画崩壊で遁走する3人の姿に、「30分フル○ンだったオカルンおもろいな」「オカルン今週まるっと全裸だったな、お疲れ」「笑ったし興奮したしこの回は最高に熱いな」「もう付き合っちゃえよ」など、ツッコミが殺到していた。
◆文=鈴木康道
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