「畑を耕す」=地域の人々と関係を深めておくこと
捜査に出発する刑事たちの捜査会議の中で、菊田(西島秀俊)が遅れてきた石倉(宇梶剛士)に「また畑耕してたんですか?」と問いかけるシーンがあった。それを聞いていた湯田は後ほど石倉と2人になったときに「“畑を耕す”って何ですか?」と尋ねる。
「あぁ。“畑を耕す”っていうのはなぁ馴染みの店なんかを回って世間話をすることだ。畑もデカの情報も肥えていればそれだけ大きな収穫が得られる」と石倉は答えて湯田を納得させる。さらに「デカの価値はなぁ履き潰した靴の数で決まるんだ」と言い、泥臭いデカ論を述べた。湯田は「勉強になります」と気合いを入れ直し、捜査へと出かけて行った。
第8話も第7話の続きを描く「悪しき実~嗚咽」。姫川は「私は大きな間違いをしていたかもしれない」とつぶやいて、亡くなった男性の同居人というホステス・美津代(木村多江)を疑っていたことを思い改める。男の死の真相を知る美津代を探しに玲子は菊田と共に伊豆に向かった。
刑事たちが自分の足でつかんだ情報をつなぎ合わせ、真実を見つけ出していく姿が胸を打つ。社会の見えないところで誰かが懸命に動いてくれていることがわかる作品である。
※高嶋政宏の「高」は正しくは「はしごだか」