舞台の稽古と並行してドラマを撮影
――俳優業への関心はもともと高かったんですか?
アイドル時代からずっとやってみたかったんです。チャンスは何度か頂いていたんですが、その頃にはなかなか練習する機会も多くなかったので、苦手意識とまではいかなくとも、難しいなと思っていました。
でも、ゼロイチファミリアに所属してからワークショップや演技レッスンを頻繁に受けるようになって、本格的にお仕事にしたいなと思うようになりました。今年の下半期は未解禁のものも含め、たくさん挑戦させていただきました。
――11月も舞台に出演されていましたね。映像作品とは感覚が違うものですか?
どっちも大好きなんですけど、全然違いますね。映像では目の動きなどの繊細なお芝居を研究することが楽しいですし、舞台ではお客さんの反応が毎回楽しいんです。この作品ではないんですけど、舞台の稽古と並行して違うドラマを撮っていたので、舞台の習慣で私だけ声が大きくなってないかなという気になって(笑)。でも、そこは抑えながらなんとかできました。
――舞台稽古と並行して参加した作品があったんですね。
そうなんです。今回の作品とは別に、あと二つ参加したドラマがあって。来年も女優業を頑張っていきたいなと思っています。
――撮影も続いているんじゃないですか?
そうなんですよ。違う作品の台本を3冊、それぞれ持ち歩いていたりしました。「今、運いいな」と思っていました。今回の「バツコイ」はちょっと小悪魔っぽいキャラクターですが、今後の作品でも悪女の役が多めなので、“横野すみれ=悪女”みたいなイメージを付けられたらうれしいなと思っています。
普段の自分じゃない職業を演じられることは魅力
――出演作品を重ねていく中で、横野さんは俳優業の魅力をどんなところに感じていますか?
今回の作品ではホステスやキャバ嬢を演じましたが、そういう知らない世界の役をやってみたいなという憧れもあったので、普段の自分じゃない職業を演じられることはすごく楽しくて、魅力だなと思います。
――今後の目標を聞かせてください。
ずっと大好きなのは小松菜奈さんなんですが、同じようになれるとは思っていなくて、小松さんのような唯一無二の雰囲気を私も出せるようになりたいなと思っています。現実離れしたような役にもいつか挑戦してみたいですね。連続殺人犯とか、何かを極めた職人の役とか、今の私ではまだできないような深みのある役を演じられるようになりたいです。主演作品もいつかやりたいので、それを目標に頑張っています。