12月13日(金)に公開される映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」の完成披露舞台あいさつが12月3日に都内で開催され、主演の天海祐希をはじめ、上白石萌音、大橋和也(なにわ男子)、伊原六花、メガホンをとった中田秀夫監督が登場。実際に撮影で使用された“銭天堂”のセットが再現されたステージにて、作品への思いを語った。
中田監督「娘に『絶対面白くなるから映画にしなよ』って…」
同作は、2022年に「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」で第1位を獲得した児童小説が原作。かなえたい望みがある人の前に現れる不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いがかなう「ふしぎ駄菓子」を買った人々のてん末を描く。本作を映画にしようと思ったきっかけについて、中田監督は「娘に『絶対面白くなるから映画にしなよ』って言われたことがきっかけです」と話し、登壇者や観客を驚かせる。
そんな映画を見ての感想について、天海は「すごく楽しいし引き込まれていって、最後に主題歌で揺れていたのを監督に見られていました」と伝えると、上白石も「グッときました。親御さんたちにも刺さる映画です」と自信を見せる。また、伊原は「音楽がすごく良くて、うまく音楽で不思議な感じを切り替えていて、それがすてきだなと思いました」と劇中に流れる音楽について言及した。
登壇者の後ろにある銭天堂のセットは実際に撮影で使われたものだそうで、店内に入ったキャスト陣がいろいろな駄菓子を見て懐かしさにはしゃぐ場面も。一通り見た大橋は「最初に見た時は漫画の世界に入ったんじゃないかなと思うくらい再現度がすごくて、美術さんの遊び心でアニメとか小説には出てきていない隠れネコ球とかもあったりするので、ぜひ探してほしいです」と裏話を披露した。
上白石、初の“悪役”に「楽しかった~(笑)」
人気原作の実写化作品を演じるにあたり、天海は「ファンの方がたくさんいるので、そういう方たちに楽しんでいただけるように頑張りました」と重責を背負いながら取り組んだことを明かすと、共感した上白石も「主人公の敵役ということで、よどみ役に近付けるように頑張りました。メイクからお着物の丈まで全部にこだわっていただいたので、後は思いっきり暴れようと思って演じました」とコメント。初めての悪役だったことにも触れられると「楽しかった~」と笑いながら答え、「またやりたい」と思いを口にした。
一方、大橋は映画オリジナルキャラクターとなる小学校の新米教師・等々力小太郎役。「先生役って初めてで、僕が小学生の時の先生ってすごく大人に感じたので、自分の精神年齢を大人にしなくちゃと思って挑みました。でも教壇に立ったらみんなが僕のことを見てくれて、それがかわい過ぎてせりふが飛びましたね」と明かして笑いを誘う。
ちなみに、なにわ男子のメンバーにはまだ先生役だと話していないことを打ち明け、「恥ずかしくて言えませんでした。でも楽しみにしてくれているみたいなので、みんなそろって見に行きます」と発言。その一言にすぐさま天海から「それ、後ろから見たい」とツッコミが入ると、会場中から笑いが起こった。
最後に天海は「細かい部分まで丁寧に作り上げた作品です。たくさんの方に見ていただきたいです。何か心に一つ残るものがあったら私たちは幸せです」と観客に向けて語り、イベントを締めくくった。