――今回の作品では、現実や妄想の世界が目まぐるしく展開されますが、桜井さんは普段から妄想することはありますか?
私は基本的に妄想して過ごしているようなものなので(笑)。役を演じる上でも、役作りということより、役を妄想するということが自分の中で重要で、毎回そこから得るものが大きいんですよね。
――妄想による失敗などは?
ないですね。幸せに浸っているか(笑)、役について考えているか。楽しい方の妄想なので、今のところ失敗とかはないです。
――アキとは逆ですね。
そうですね。マイナス要素に働いたことがないので逆かもしれないです。
――では、過去のどこかに飛びたいという思いは?
私はあまり戻りたい過去というのがないんです。それは年々充実していっているというか、満たされていると感じているので。
――女優として今後について考えていることはありますか?
具体的な女優像というのはないんです。こんな役を演じたいというのは細かいところで言えばあるんですけど、それよりも自分のキャパ(シティー)を常に広い状態で、どんな状態になっても受け入れる状態に整えておくっていうことの方が、受け身でいいかなって。
あまりそこに自分というものを強く出していくと、たぶんどこかでぶれちゃうのかなって思うので、具体的にこういう女優というよりは、間口の広い役者でいられたらなって思います。
――この作品は、女優・桜井ユキにとって間違いなく代表作になると思います。
この作品を見て、桜井ユキという人物を初めて知る方がほとんどだと思うんですけど、この“リミスリ”で、そしてオリアアキを演じている桜井ユキとして知っていただけるというのは、もう本当にうれしいです。この作品で人の目に触れるきっかけになれた、この作品で良かったって心から思います。
――どんな人に見てもらいたいですか?
(高橋さんのファンなど)女性の方が多いとは思うんですけど、私は男性の方にも見てもらいたいですね。年齢や性別、見る方の状況などで受け取り方が変わる作品だと思うんです。あまりこの(ポスター)ビジュアルに限ったような内容ではないので、男性や幅広い年齢層の方にも見ていただきたいなって思います。
――では、最後に読者へメッセージをお願いいたします。
ストーリーはもちろん、映像美と音楽の相乗効果に、“見る”というよりも“体感”できる作品です。ぜひ劇場で体感してください。そして、オリアアキの奮闘ぶりと、カイトの優しさに触れてみてください。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)