「第82回ゴールデングローブ賞(R)」で作品賞を含む4部門にノミネートされた映画「リアル・ペイン〜心の旅〜」が、2025年1月31日(金)より日本で公開される。この度、キーラン・カルキン演じるベンジーを捉えた場面写真が解禁された。
疎遠だったいとこ同士が祖母の故郷を旅するロードムービー
ジェシー・アイゼンバーグが監督、脚本、製作、主演を務め、前作「僕らの世界が交わるまで」に引き続きエマ・ストーンがプロデューサーを務めた本作は、亡くなった最愛の祖母を偲ぶため数年ぶりに再会したデヴィッド(アイゼンバーグ)とベンジー(カルキン)が、祖母の故郷・ポーランドを旅する姿を紡いだ心揺さぶるロードムービー。
いとこ同士でありながら正反対の性格な二人は、時に騒動を起こしながらも祖母にゆかりあるポーランドの地を巡る。ツアーに参加したユニークな人々との交流や、実際に訪れたさまざまな場所を通して、デヴィッドとベンジーは人の笑顔や歴史の裏にある“リアル・ペイン(本当の痛み)”に気付いていく。
旅行の目的地であるマイダネクへ向かう道中、家族のルーツや人生の葛藤に向き合う二人の姿が時にユーモラスに、時に心を揺さぶられながら描かれる本作。アイゼンバーグの監督としての本領が発揮された最新作は観客から高く評価され、2024年の北米で大ヒットを記録した。
キーラン・カルキン演じるベンジーを捉えた新写真が解禁
今回解禁された新写真は、ツアーの最中、さまざまな表情を見せるベンジーの姿を中心に捉えた計5点のカット。ツアースタートとなるホテルのロビーのシーンや、見る者の心に何かを訴えかけるような真剣な眼差しで前を向く姿が切り取られている他、列車の中で寝過ごしてしまい駅のホームを疾走するコミカルな一幕を切り取った画像も届いている。
ベンジーは、情熱的でチャーミング、自由奔放で人を魅了するがどこか危うさを合わせ持ち、アンバランスな一面も垣間見える複雑なキャラクター。実は当初、自分自身がベンジー役を演じるつもりだったというアイゼンバーグも、「ベンジーがこの映画の本当の主役なんだ。キーランの素晴らしさのおかげで、ありがたいことに、観客は(映画を)観続けて(物語を)解き明かそうとするんだ」と語り、キーランの演技を絶賛。
しかし、当のカルキンは、本作の撮影直前に「メディア王 ~華麗なる一族~」の第4シーズン・最終シーズンを終えたばかりで「この映画の出演を断念するために全力を尽くした」と主張するほど、本作への出演を渋っていたという。
ところが、アイゼンバーグが手掛けた脚本を読んでその考えが一転。「完璧だった。僕は何もする必要がなかった。深く考えたくないと思うほど、出来る! と思った。こんなことはめったにないんだ」とすっかり脚本に魅了されたこと明かしている。
TCエンタテインメント
発売日: 2024/07/05