Travis Japan松田元太、尾上右近の声に“安心感”「自分の中でもお兄さん的存在です」<ライオン・キング:ムファサ>

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松田「メンバーが一番喜んでくれました」


――情報解禁された時、周りの反響はいかがでしたか?

松田:Travis Japanのメンバーがまず一番喜んでくれました。家族もそうですし、ファンの皆さんも自分の事のように喜んでくれて本当にうれしかったです!あと、お世話になっている山田(涼介)くんも!「すごいじゃん!頑張ってね、観に行くね!」と言ってくれて、うれしかったです!

右近:みんな喜んでくれたし、祝福してくれました。歌舞伎界は目の前の舞台のことを考えている人が多い業界なので、ドラマや映画が決まったなどの話に触れることがあまりないです。それは冷たいとかではなく、職人の世界である歌舞伎界ではそういうものなんだろうなと思っていました。でも、今回はたくさんの方から反応していただいた上に、「ムファサ」と呼ばれました(笑)。ちなみに松也さんからは、情報解禁になった日の夜に、「これでおまえもディズニーファミリーだな」というメッセージを頂きました(笑)。

――松田さんがタカを演じる上で何か準備されたことは?

松田:自分の要素を消すことを心掛けました。僕が歌わせていただいていますが、タカが歌っているように思ってほしかったので、「自分はタカ」だと何回も言い聞かせて、歌わせていただきました。歌に限らず、せりふでも「松田元太」が出ないように意識しました。うまく演じることができたかは分かりませんが、自分にできる限りのタカを演じさせていただいたので、その時の僕は誰よりも“タカっていた”と思います!

右近:タカってた?(笑)

松田:タカってました!

――右近さんはどんなことをされたのですか?

右近:全て現場で作りだしたと言っても過言ではありません。現場に行くたびに変化があるので、備えても備えようもないことを一生懸命にやっている感じでした。

松田:僕もけんけんにすごく共感します。普段のお芝居の演じ方とは別の感覚だなと思いました。それでも、僕にしかできないタカでいられるように、試行錯誤を繰り返しました。正直、とても難しかったです。最初はパニックになってしまいましたから、うまくできなくて…。

右近:そうなんだ…!そのあたりの話、ちょっとよく聞きたいです(笑)。

松田:めっちゃパニックでした!秒数を気にしたら、滑舌が甘くなったり、語尾のニュアンスが少し変わるだけで、伝わる意味が異なってしまうので、かなり苦戦しました。

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それぞれの“推しキャラ”は?


――最後に「ライオン・キング:ムファサ」の中で一番の推しキャラを教えてください。

右近:僕はラフィキが特にお気に入りです。あと、ラフィキがすごくはしゃぐかわいいシーンがあるんです。ラフィキなりにいろいろ抱えていて、そのしがらみから解放されたラフィキが、元気よくすっきりとした感じではしゃぐ姿が本当にいとおしかったです。

松田:良いですよね。僕はティモンが好きです。くだけた感じなのですが、芯が通っている部分もちゃんとあって、見ている側も共感できる瞬間がたくさんあると思います。声もすごく明るくて、見ているだけでもハッピーな気分になれるので大好きです!

◆取材・文:くまこでたまこ
ヘアメイク:西岡達也(Leinwand)、宇佐見順子(JOUER)
スタイリスト:三島和也(Tatanca)、日夏(YKP)