精神病棟で働き始めた心優しい看護師・ダウンを演じた主演ドラマ「今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~」(2023年)では、ダウンが患者たちの毎日を明るく照らす姿に癒やされる。ボヨンはこの作品で、「第3回青龍シリーズアワード」主演女優賞を獲得した。
ときに無力感も感じながら、患者たちを理解しようと奮闘するダウン。メンタル疾患に向き合う役柄を演じるにあたり、ボヨン自身にもさまざまな葛藤や自問があったようで、受賞式のスピーチでは涙をこらえながら「もし、暗く長い夜を過ごしている方がいらっしゃるなら、どうか最後まで耐えて、朝を迎えてほしい」と呼び掛ける姿が感動を呼んだ。
最新作「照明店の客人たち」で演じる看護師ヨンジには、より深みとあたたかみが加わった“30代のパク・ボヨン”の魅力があふれている。
立て続けに看護師役を演じたことについて「照明店の客人たち」の制作発表会見では、司会者から「もう注射も打てるんじゃありませんか?」と冗談交じりに問われ、「実際に注射をすることはありませんが、注射の手順は覚えたので、自分が注射を打ってもらう時は、じっと針を見るようになりましたよ」とちゃめっ気たっぷりに回答。看護師役への自信と愛着ものぞかせた。
「照明店の客人たち」(全8話)はディズニープラスのスターで毎週水曜に2話ずつ配信中。12月18日(水)に配信される最終週では、さまざまな人々の物語が一つの大きなクライマックスに集約していく。そのすべてを見てきたヨンジは、生と死の狭間にいる人々の身に起こるどんな奇跡を目撃することになるのだろうか。
年を経るにつれ人間的魅力を増してきたボヨンの全盛期はまさにこれから。見る人に安らぎを与えるキャラクターを演じた「照明店の客人たち」を経て、この先はどんな作品を見せてくれるのか期待が高まる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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