仕事のことでギクシャクしていた息子と改めて向き合う兼下
「理想とか正義感とか、粕原が言う想像力とか、そんなものに振り回されてたら、周りも自分も疲弊するだけだ」。兼下の言葉に、「でも、この仕事をしていて正義感のない人なんているんですかね?人の命を救いたい。その思いで、みんな働いているんじゃないですか?どの部署にいようと」と返した雪。
そんな中、少し前に通報があった金属加工工場から新たに入った火事の通報を雪が受けた。前回、兼下に注意されたことを踏まえて対応する雪。一方、兼下は雪に強引に誘われて工場に行ったときのことを思い出し、水による消火で爆発を誘発させる物質がある可能性を消防隊員に指摘し、放水の中止を呼び掛けた。
指令管制員として“範囲”外の指摘になるが、雪の「人の命を救いたい。その思いで、働いている」という言葉が深く心に刺さっていたのだ。
消防隊員の確認によって、消防署に届け出のなかった物質があることが分かり、爆発を免れた。
「いつだって最初に最悪の事態を防げるのは指令管制員だけ」。堂島の言葉にハッとしたような表情をした兼下は、翌日、息子と向き合う決意をする。兼下の小学生の息子は、父が消防隊員であることを誇りに思っていて、司令課に移っていたことが分かるとがっかりし、ギクシャクしていたのだ。
ラスト、指令管制室を見学した兼下の息子は、通報者に冷静に対応している父の姿を見て、初めは固かった表情が変化していく。そして視線が合った2人が笑顔になる様子が胸を熱くした。兼下親子を通して描かれた、指令管制員の役割や責任が存分に伝わってきた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。





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