
2分30秒、ノーカットの衝撃!
初級の大会結果はいのりが優勝、ミケは3位入賞となり、プログラムはノービスBの試合へと移っていく。会場の熱気も高まっていくなかで、ひときわ大きな注目を集めたのはやはり狼嵜光(CV:市ノ瀬加那)。演技曲「死の舞踏」に合わせて滑り出した光は、高難度のジャンプを軽々と着氷させ、同時に素晴らしい表現力で会場中の観客を魅了する。最初から最後まで、一貫して圧倒的な演技を見せつけた光は、97.23点という高得点を叩き出す。改めて光の実力を目の当たりにしたいのりは興奮冷めやらず、光と直接話をしようと控え室へと向かうが、その途中で光のコーチである夜鷹純(CV:内田雄馬)と遭遇。いのりを探しに来た司も加わったことで、偶然にもふたりのコーチが対面することとなる。いのりに向かって「一生かけようが、君が光に勝てることはないよ」と言い放つ純に、司は「あなたに、未来は決められない」と、強い口調で宣戦布告するのだった。
終盤の見どころは、なんと言っても光の演技シーンだろう。前話のいのり、今話前半のミケと、ここまでのフィギュアシーンも十分に高いクオリティーではあったが、光の滑りはそれらをあっさりと凌駕するほどで、掛け値無しに超名作画と言える。いのりやミケの演技シーンでは、選手のモノローグやコーチたちの会話、回想シーンなど、演技以外の描写を盛り込んでの演出だったが、光の演技ではそれらすべてを排除し、2分30秒にも及ぶ演技をノーカットで見せているのが特徴。それだけでも製作陣の並並ならぬ覚悟が伝わってくるが、実際に表情や身体の動きはもちろん、リンクの質感、照明と影、氷が削れるSE、音楽、カメラワークなど、どれをとっても一級品で、それらが一体となることで珠玉のシーンとなっている。とくに3Dの特性を活かした激しいカメラワークは印象的で、手持ちでの接写からドローンによる鳥瞰、会場カメラでの俯瞰など、あらゆるアングルとカットを駆使することで、ダイナミックかつ繊細な光の滑りを完璧に表現している。このクオリティーの高さにはSNSでも「これヤバない?」「マジで鳥肌が止まらない」「光のラスボス感半端ない!」など、絶賛の声で溢れていた。アニメーションにおけるフィギュアスケート描写のひとつの到達点ではないかとすら感じる光の演技シーンは、ぜひなんども繰り返して細かくチェックしてほしい。さて次回score06「初戦の夜」は2月8日に放送済み。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介

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