10月28日(土)に公開となる「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!」に、歌舞伎俳優の尾上松也がゲスト声優として出演する。本作の中心である6人目のプリキュア・キュアパルフェ(キラ星シエル)の師匠で、天才パティシエのジャン=ピエール・ジルベルスタイン役を演じる松也が合同インタビューに応じ、役作りやスイーツへの思い、声優の仕事などについて語った。
――まず、今作への出演が決まってのご感想をお聞かせ下さい。
「プリキュア」についてはよく耳にしていましたし、特に小さな女の子たちから人気を集めている作品ということももちろん知っていました。こういった人気のある作品に出演させていただけることは本当に光栄です。自身も子どもの頃にアニメーションを見て育ったので、子どもたちが僕の演じるキャラクターを見て楽しんでくれるというのは非常に夢がありますしやりがいを感じています。
――出演について周りからの反響はいかがでしたか?
僕も32歳になりましたので、家庭を持つ友人が増えてきました。中でも子どもがいる方は子どもを通じて一緒に「プリキュア」を見るので、作品について結構詳しいんです。ですから僕の出演が発表された時には、そのニュース記事が何人かの友人からLINEで送られてきました(笑)。
――今回演じられるキャラクターについてのご紹介と、役作りで気を付けた点をお聞かせ下さい。
僕が演じるジャン=ピエール・ジルベルスタインはパリのパティシエで、シエルが師匠と仰ぐ人物です。スイーツを愛しスイーツに身も心もささげている、まるで修行僧のような男です。彼は確実に変人だとは思うのですが(笑)、その変人ぶりを実直に演じることによって彼の真っすぐさが伝わると思いました。
――アフレコの際、声の上で何か意識したことはありますか?
ギャップですね。普段のジャン=ピエールは“スイーツを探求する”という自分の世界だけで生きている男ですので、それと相反することや関係ないことに対しては冷たい部分があります。ですが、スイーツのことになると急に感情的になるという、ギャップを意識しました。ですから、普段は抑え目な低めのトーンで演じ、スイーツの話題ではトーンを上げて演じました。他には、「トレビアン!」という彼の代名詞のようなせりふがあるのですが、そこはキャラを少し逸脱して思い切ってやりましたね。
――松也さんが声優に初挑戦された「モアナと伝説の海」(2017年)はCGアニメーション作品でしたので、今回の「プリキュア」はまた違ったアフレコになったかと思います。その違いや、2度目の声優挑戦と言うことでつかんだコツなどはありましたか?
「モアナ」の時は、本国の俳優さんによって出来上がった作品に対して僕たちが合わせて声をあてました。僕の演じたマウイでいいますと、オリジナル版でドウェイン・ジョンソンさんが演じたベースがありました。もちろんドウェインさんと僕の声は全然違うのですが、マウイを演ずるにあたって演技のニュアンスがありましたし、秒数もきっちり合わせなければいけなかったです。ですが、今回の「プリキュア」ではありがたいことにある程度の融通が利いたので、その点はやりやすかったです。
今回は既に入っている他のキャラクターの声を聞きながら演じることができたので、演技に込める感情の面でも非常にやりやすかったです。やはり相手の出方に合わせて芝居を作っていくのが一番良いのですが、アフレコではそれを自分独りで作っておかなければいけないこともあり大変な作業ですので、まだまだコツをつかんだというところまでは至っていないですね。
(同時上映)「Petit☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!」
10月28日(土)ロードショー
(C)2017 映画キラキラ☆プリキュアアラモード製作委員会
【公式サイト】http://precure-movie.com/
【公式twitter】@precure_movie
【声の出演】美山加恋 福原遥 村中知 藤田咲 森なな子 水瀬いのり かないみか/悠木碧
ゲスト声優:尾上松也