オープニングの中盤で、暖簾(のれん)をくぐって現れるてん。その後、てんの周りにはたくさんの花が咲き乱れるが、実はこのカットは当初、もっと後半に挿し込まれる予定だった。しかし、主題歌の盛り上がりに合わせて“笑顔が咲く”ようにと、変更されている。
また、ヒロインのモチーフでもある鳥の動きも、主題歌に合うよう調整されており、葵わかなは後に合成される「鳥」に目線を合わせられるよう、秒数を数えて演技したという。
本作のオープニング映像で特徴的なのが、大量の「モチーフ」。そろばんや扇子、大入り袋など、ヒロインが寄席経営に挑むというストーリーにまつわる物もあれば、だるまや宝船、亀などの演技のよい物、それから、タコやバスなど今のところ特に本編と関係のない物まで、大量に降ってくる。
だが、ただ「降ってくる」のではなく、冒頭に登場するバスは“にゅいんっ”と突然現れるし、トラは横方向に走っていく。モチーフ1つ1つに、動きが付けられているのだ。
そして最後のカットは、地上から天を見上げているような構図になっていて、中心にはヒロインの名前「てん」の由来にもなっている“お天道様”がある。
「わろてんか」は全151回。泉氏は「毎日見るたびに、発見があったらいいなと思って制作しました。今日はこの人、このモチーフを見てみようと決めてもらえると、毎日新しい気付きがあるんではないかと思います」と語る。
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