夏実、“母”になって強くなる「だってこの子は…」
一方夏実は、修二との間の子どもを一人で産み育てる決心をしていた。妊娠の事実を学校に伏せていた夏実だが、結局は知られてしまい、問題に。妊娠の事実が知れ渡るきっかけを作ってしまった生徒・直輝(菅田将暉)が「俺のせいや」と申し訳なさそうに口にすると、夏美は「生まれてくる赤ん坊を誰よりも祝福してあげるべき自分が、その存在を隠すなんて間違ってた」と語る。そして…。
「だってこの子は、祝福されない子どもじゃない。世の中に、祝福されない子どもなんかいない。私はそう思いたいです」
“母親になる”と決めて強くなった夏実が、すべての“子ども”に送る慈愛の言葉だ。
修二が電車に飛び乗って伝えた“大切なこと”
修二と夏実が一歩踏み出す中、ひかりはまだ孤独の中にいた。4年前、一緒に行った北海道旅行の途中で事故に遭い、姉を亡くしたひかり。止まった時計を進めるために、旅行をきちんと終わらせたい。結局ひとりで北斗星に乗り込むことになったひかりを、修二が見送る。
「見送られるのって、いいね。待っててくれる人がいるみたいで」。ひかりは思わず寂しさを覗かせるが、これ以上修二に甘えることはできない。「さよなら」と告げたひかりを、修二は放っておけなかった。「違う…」と出発直前の電車に飛び乗り、言った。
「行ってきます、って言わなきゃ。帰ってくる人は、さよならなんて言わない」
その直後には、考えなしに夜行列車に飛び乗ってしまった自分に気づき「でも…どうしよう」と苦笑いする一幕も。2020年に急逝した三浦春馬さん。その誠実な人柄にも重なる修二のキャラクターが愛おしい作品でもある。
「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。3月は本作のほか、2025年4月から“月9”枠で第3期続編を放送することが決定した「最後から二番目の恋」(2012年)、倉本聰脚本の骨太な脚本を実力派俳優と富良野の美しい大自然の映像とともに送る「風のガーデン」(2008年)、中井貴一と稲森いずみのラブストーリー「セミダブル」(1999年)などがラインナップされている。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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