
罪悪感なく、衝動的に殺人を犯す“殺人鬼”たち。その恐怖を描いた映画やドラマはこれまでも数多く作られファンを魅了してきたが、令和の今、さらに新たな要素を備えた個性的な作品が続々と誕生している。優しい笑顔で女性をとりこにする美しき殺人鬼や、アイドルのようなチャーミングな笑顔で血みどろの凶行をやってのけるモンスターなど、この春までに視聴可能になった注目の“サイコパス系ミステリー”3作品を紹介する。
目が覚めるほどの“狂気の美” 8年ぶり俳優復帰・成宮寛貴が殺人鬼に
「金田一少年の事件簿」などで知られる天樹征丸の同名漫画が原作のABEMAオリジナルドラマ「死ぬほど愛して」(毎週木曜夜11:00、ABEMA)は、成宮寛貴の8年ぶり俳優復帰作としても注目を集める作品だ。
成宮が演じるのは、表面上は妻に尽くす“理想の夫”でありながら、本性は人々を魅了する魔性の殺人鬼・神城真人。彼の本性を知らず、その表面上の優しさを愛する妻・澪(瀧本美織)が、穏やかで幸せな結婚生活の裏で巻き起こる“女性記者殺人事件”をきっかけに“究極の愛”と“狂気”に翻弄されていく。“純愛サスペンス”と銘打たれているが、事件の真相を追うミステリー要素も十分に取り入れられている。
同作について城定秀夫監督は「殺人鬼やサイコパスを扱ったドラマや映画は世にあまたありますが、本作の主人公である真人はそれらどれにも似ていない人物像にしたいと思いました」と語る。
“過去のどの殺人鬼にも似ていない人物像”を任されたのが、8年ぶりの俳優復帰となった成宮。成宮の起用理由について、小林宙プロデューサーは、ビジュアルの良さや演技力に加え「ひたすら謎でミステリアスということ」だったと語る。
実際、現在配信されている3話まででも、妻・澪のことはひたすら優しく慈しむ一方で、次々と女性を手玉にとり破滅へと導いていくミステリアスなキャラクター。配達員をすれ違いざまに蹴とばすなど、常軌を逸した面も持つ。そして何より、傘もささず雨に打たれるシーンの空虚な眼差しや、子どもの頃の恐ろしい記憶を涙ながらに語る場面など、ふいに見せる狂気にじむ表情の一つ一つが美しく、不気味だ。

「都合が悪くなったら消せばいい」渋谷凪咲が殺人モンスターに
佐々木希が主演を務める「地獄の果てまで連れていく」(Netflixで全話配信中)で衝撃の血みどろ凶行シーンを見せるのは、“悪魔のように非情なモンスター”花井麗奈。2023年末でNMB48を卒業した俳優・タレントの渋谷凪咲が演じている。
かつて家族を麗奈に殺された主人公・橘紗智子(佐々木)が整形し、復讐のため彼女に近づいていくというストーリーを描く同作。
目を引くのはやはり、渋谷演じる“モンスター”麗奈のキャラクターだ。渋谷自身も「復讐される側は強い人が多いと思いますが、麗奈はいつも笑顔でほんわかしていて周りからも愛されているのに根っこは真っ黒なところが、斬新な復讐劇だと思いました。そのギャップも楽しんでいただきたいです」「麗奈の人を愛する感情の強さと、都合が悪くなったら消せば良いという、0か100かの部分もおもしろいと思います。役作りとしては笑顔を武器にしています。みなさんにこのスマイルを奇妙に感じていただけるように頑張ります」とコメントしている通り、常に笑顔を絶やさない朗らかなキャラクター。さらに、背を向けた瞬間に表情が消える薄ら寒い冷酷さも秘めた人物像を演じている。
殺人・不倫の裏に隠される真相は?
ABEMAオリジナルドラマ「死ぬほど愛して」(全8話)
毎週木曜夜11:00~11:48 ABEMA SPECIALチャンネルにて放送
【4月10日第3話】
「死ぬほど愛して」



























