
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『声かけ』をピックアップ。作者である漫画家の新木南生さんが、2025年3月14日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、1500件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では新木南生さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
別居してもずっと一緒な“あやむぎコンビ”

「キャン!」「キャン!」と泣きあっているのは、文鳥のむぎちゃんと、あやめさんの“あやむぎコンビ”。あやむぎコンビは、一緒に暮らしていたが、むぎちゃんの病気の治療で一時的に別居させることになった。
あやむぎコンビは、別々のカゴで暮らしていても、お互いに一番近いところで過ごすほどの仲良し。「むぎちゃん…」「ぴ…」「ぽ…」「おにいちゃん…」と見つめあっている。
ご飯を食べる時は、「ぽ…ぽ…」「ぽぴ」「ぽ…」「ぽぴ…」と鳴きあう。まるで「ごはんおいしいね」と会話をしているかのように、楽しそうに食事をしている。
そんな“あやむぎコンビ”は、食事の時以外にもよく声を出して生活するようになり…。
この漫画を読んだ人たちからは、「“あやむぎコンビ”良すぎる」「微笑ましい…」「やさしいせかい」「別居中なのに仲良しなのかわいい」「ずーっと仲良しでいてね」など、多くのコメントが寄せられている。
感情豊かな文鳥たちのそのままの姿を描いた4コマ漫画

――『声かけ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
いま一緒に暮らしている文鳥さん達を見ていて、写真だけでは残せないようなちょっとした日常の事や文鳥さんの事を他の人に伝えられたらいいなあと思ってちいさな漫画にしています。『声かけ』も彼らの絆を忘れないように描いておこうと思いました。
――おとなり同士のカゴで一番近いところにいる“あやむぎコンビ”がかわいらしく、とても印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
文鳥さんのまんがはなるべく実際にあったことをそのままお伝えできればと描いています。ちいさな体の文鳥さんですが、そのこころには人間と同じくらい豊かな感情があると感じてもらえたら…とてもうれしいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
3コマ目の、ふたりが一緒に声をかけながらごはんを食べているところです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
(ストーリー漫画のほうの作り方は全然違うのですが)文鳥さんの四コマまんがは、実際の文鳥さんの行動や仕草を観察して大体そのまま描いています。文鳥さん、ほんとうにとても賢く個性があって、優しかったり怒りっぽかったり感情豊かなのでほぼ脚色せず、そのまま漫画にしている感じです。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
とにかく文鳥さんのかわいさ、素敵さが読んでくださる方に伝わってほしい~!と思っていつも描いています。元々は違う絵柄で漫画を描いていたのですが、急に家族が倒れて介護などが入るようになった時に、この絵柄ならずっと描き続けられるなと思って今の文鳥さんの絵でも4コマ漫画を描くようになりました。
あと今は週一回以上は漫画を更新しているので、冠婚葬祭など急に様々なライフイベントが発生してもいつでも描いていけるように、そして小さなお子さんにも描き易いように、四コマはなるべくシンプルな画や楽しい色味にしようと心がけています。
――今後の展望や目標をお教えください。
おかげさまで沢山の方に読んでもらえていてとても有難い限りです。強いて言えば、今までの4コマまんがを紙の本でまとめてほしい、というご希望をよくいただくのでそれが果たせたらいいなあと。もしまとめてくださる出版社様がいらっしゃいましたら是非宜しくお願いします(笑)。文鳥さんのすばらしさ、かわいさを微力ながらこれからも伝えていけたらな、と願っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
文鳥さんまんが、日々のスケッチのようなゆるく何気ない漫画なんですけども、拙作を好きになってくださる方やこの漫画がきっかけで新たに文鳥さんとの生活をはじめた方もいらっしゃるとお聞かせいただけたりと、とても幸運な作品だなあと思っています。これからもゆるやかに続けていけたらと思いますので、よかったら今後もおつきあいくださいましたらとても嬉しいです。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました…!
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。




























